ヨーグルトと牛乳の違い
ヨーグルトは牛乳に乳酸菌を使って発酵させたものです。
発酵食品というキーワードは体に良い食品に通ずるもので、実際に様々な健康番組などでヨーグルトは取り上げられています。
牛乳はほとんどのビタミンとミネラルを含んでいます。
特にカルシウムの含有量が多くなっているので、学校給食ではカルシウムの重要な供給源として扱われています(その一方でアメリカなどでは牛乳に対して懐疑的な見方もあります)
牛乳の弱点にビタミンCを含まないというものがありますが、これは牛が体内でビタミンCを作ることができるためです。
ちなみにヨーグルトは乳酸発酵の過程でビタミンCを作り出します。
量が十分とは言えませんが、牛乳の弱点を一つ克服していると言えます。
牛乳にはカゼインと呼ばれる乳糖が含まれています。
日本人はこの乳糖でお腹を壊す人が一定数います。
これを乳糖不耐症と言い、人種的に仕方がないようです。
ですが、乳酸発酵したヨーグルトだと発酵中に乳糖を一部分解する為、牛乳はダメだけどヨーグルトなら大丈夫という人も多くいます。
この点も牛乳とヨーグルトの大きな違いとなっています。
健康効果についてはまだ未知数な部分も
ヨーグルトは健康的な食品の代表格として扱われます。
アレルギー症状の緩和や免疫機能の改善など、それは多岐に渡りますが、その働きの多くは人での実験が不十分であるなど、確実なものと言い切れません。
ただ、腸内環境を整えるなどの効果についてはある程度研究数も多く、確かと言えます。
こういった腸内環境(腸内フローラ)については乳酸菌の働きによる部分が多く、これも牛乳にはなく、ヨーグルトの持っている強みという事ができます。
その他おまけ知識
日本のように乳酸菌の種類をパッケージに表示して健康的な食品であることを前面に押し出して販売している国はないということです。
牛乳の摂取については推奨していない国もいくつかあります。
詳細については以前書いているカルシウムパラドックスのページを参照してください。
色々な考え方があるということを感じさせられます。
基本的にヨーグルト以外の発酵食品の代表である納豆やキムチも腸内環境を整える働きがあるので、こういった食品を摂取することで腸内環境が整い、健康的になるという見方については概ね同意です。
まとめ
ヨーグルトは牛乳の弱点である
- ビタミンCを含まない
- 乳糖が多くお腹を下しやすい
これらを克服していて、非常に食べやすい食品となっています。
そして、体に良いことを謡いながらもその価格は安く、スーパーやコンビニで手軽に手に入れることができますし、その種類たるや一棚がヨーグルトに埋め尽くされえているお店も少なくないほどです。
お腹の調子が悪い場合には変なサプリメントに頼るよりもこういった手軽な食品から取り組んでみることをお勧めします。