火傷は水で冷やす とにかく冷やす

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やけどした男性

火傷をしたらすぐに水道水で冷やす

火傷は軽いものから重いものまでありますが、今回は厨房でするような軽度の火傷の対応について簡単に書いていきます。

最初に結論から行きますが、火傷をしたことを自覚したらすぐに水道へ直行して流水で冷やす。

これがベストですし、やるべき行動です。

 

僕の若い頃、厨房は時間に追われる仕事なので、「火傷した」と分かっても配膳まで終わらせてからようやく冷やすということをしていました。

現在では、配膳が遅れるようなことがあっても自分が責任を取るので、報告してすぐに冷やすようにと伝えています。

この変化は立場が変わったということもありますが、自分の経験上、火傷してから患部を冷やし始めるまでの時間が短いほど、治りやすくなることを理解したからです。

最低でも数日レベルで変わってきます。

 

そして、我慢した結果、酷くなったり化膿したりすると次の日以降も仕事を休んだり、酷い場合には日常動作にも不便が出てきます。

職場としても、次の日以降休まれると痛手であること、仕事の為にプライベートに影響が出ることを僕自身が嫌う事などが重なって今の対応をすることにしています。

 

どのくらい冷やすのか

火傷をしたら、軽いと感じたり腫れていなくても、流水で患部を冷やします。

時間は長ければ長いほど良いです。

 

実際厨房は時間に追われているので、こういったトラブルがあると「早く復帰したい」という焦りから、十分に冷やせていなくても「このくらいで大丈夫」という判断をしてしまいがちです。

最低でも10分以上、余裕があればいくらでも冷やしたいところです。

 

ちなみに火傷をした瞬間は軽度だと感じでも、その後水膨れのようになったり可能したり、時間の経過と共に酷くなっていくことが多いので、少しでも火傷した気配を感じたら十分に冷やしておくことが大切です。

 

氷で冷やすのは難しい

氷で冷やしたら良いのでは?

これは僕も昔思っていたのですが、直接氷を当てて時間が立ちすぎると凍傷になってしまうことがあること

ではビニールなどに氷を入れて患部に当てれば良いかと言うと、火傷の程度によっては傷にビニールが張り付いてしまい、剥がすのが地獄になってしまったりするので、ビニールが清潔でない場合には菌が入り込む可能性もあります。

 

こういった要素について注意を払えるのであれば氷も良いとは思いますが、まず最初は蛇口をひねればでる水で冷やし、その間に誰かに氷を用意してもらうという方が良いでしょう。

 

アロエはNG

火傷にはアロエが良い

昔の現場でそんな話からアロエを栽培して、誰かが火傷するとそれを切って患部に塗るという対応をしていました。

 

実際にはアロエには火傷を治す成分は含まれていません。

アロエの水分で少しは患部が冷えたり、保湿するという事はできるでしょうが、それ以上のメリットは特にありません。

 

むしろアロエを介して傷から菌が入り込む可能性があるので、アロエなど民間療法的なものは避ける方が良いでしょう。

 

痕が残らないように

僕の火傷は幸い重症度が低いものばかりでしたが、それでも水膨れの痕が消えるのに10年くらいかかったものもあります。

毎日の配膳は大切ですが、そのための代償を考慮してどうするべきなのか判断していただきたいものです、

もちろん、現場の方針に左右されるものなので、思い通りにいかないということもあるでしょうが。少しでも火傷被害が減る事を願っています。

 

今回は軽い火傷の話をしましたが、少しでも程度が重たい火傷だと感じたらすぐに医療機関にかかるか、救急車対応なども必要になるので、そういった注意も必要です。