日本の夏といえばスイカは代名詞の一つになっています。
今回は夏にスイカが好まれる理由について書いていきます。
スイカが好まれる理由
水分を多く含むこと
甘味があること
大きな理由としてはこの2点になると思います。
もちろん健康増進的な部分で摂取するメリットもあるのですが、そこまで期待してスイカを食べるというより、単純に美味しいから、と言う面に集約されるのではないでしょうか?
この水分を多く含むという点が、夏場の水分を失いやすい時季には嬉しい部分となります。
また、甘さもあるものの、そこまで糖質が多いわけでもないことから、しつこくなく口当たりが良いことも、量を食べるには適していて、まさに夏向きの果物という印象があります。
スイカの栄養的なメリット
スイカはその9割が水分ではありますが、ビタミンやミネラルも含んでいます。
健康になるためにスイカを食べようと思うとすごい量になってしまいますが、俗に言われる「ほとんど水分だから栄養的なメリットはない」というようなものではないということが分かります。
夏バテに嬉しいカリウムを含む
スイカに含まれるカリウムは、疲労回復と利尿作用があります。
夏バテ時は食欲がなくなることから、水分ばかり摂取してしまいます。
このため、疲労回復は勿論の事、余分な水分を対外に排出する利用作用は非常にありがたいところです。
特に夏場の尿は対外に熱を放出する手段の一つでもありますから、カリウムは上手に取りいれたい栄養素と言えます。
他にも量は少ないですがアミノ酸のシトルリンも含んでいます。
このシトルリンは最初スイカから発見されたことから、スイカのラテン語であるシトルリンと呼ばれるようになりました。
スイカの旬
スイカの旬は8月上旬です。
今ではスーパーで6月くらいから売り出すので何となく7月~8月という感覚ではありますが、案外8月に入ってからというのが本当のところです。
スイカが切って売られるようになった訳
最近はスーパーでも半分や1/4に切られて販売されているスイカを良く見かけます。
これは
核家族化が進み、丸ごと1個だと消費しきれないようになった
冷蔵庫で保管するにしてもスイカは大きいものなので、入れにくい
その上、自然環境で冷やせる所(川など)もあまりなくなってきている
こういった環境の変化によって、スイカを切って食べきるという事が困難になったことなどが根底の原因にあります。
逆に言えば、スイカが嗜好的に好まれなくなったというわけではないということではあります。
スイカが夏に好まれる理由 まとめ
日本人の持つ夏のイメージの一角を占めるスイカ。
ただ、旬が夏だからというだけでなく、体が夏にスイカを求めてしまう理由が今回の内容から見て取れると思います。
最近は上記の食べきれない問題などで、食べたことがないという子供や、無理にスイカを買って食べないという家庭も増えつつある気がしますが、その良さも考慮しつつ、夏の風物詩として残って欲しいという思いをここに残しておきます。