ステンレス水筒・魔法瓶の使い方を間違えると健康に害が? 

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水筒

ステンレス水筒や魔法瓶はスポーツドリンクを入れてはいけない?

運動時には、体温も上がるので、冷たい飲料が飲みたくなります。

特に夏場は、体温を少し下げるという面でも飲料の温度は重要なので、ステンレスの商品や魔法瓶といった、金属製で長時間の保温ができる水筒は非常に重宝します。

ですが、こういった水筒が、スポーツドリンクを入れない方が良いという話もあります。

今回はその真偽について掘り下げていきます。

実際に発生した食中毒

2008年にステンレス水筒内部の銅が溶けだして、それを摂取した子供が食中毒を起こしたことがあります。

水に粉末のスポーツドリンクを溶かしたものを飲んだ子供数人が食中毒症状になりました。

スポーツドリンクはスポーツのパフォーマンスを上げるためであったり、疲労を残さないたまに、様々な成分が添加されていています。

その中で酸性のものがステンレスなどを腐食させてしまうことが原因だと考えられています。

酸性の主な成分としては

○○酸というものになります。

クエン酸、アミノ酸(BCAAなど)が主な所ですね。

水筒には入れないでしょうが、乳酸菌飲料や炭酸飲料なども同様になります。

こういったものが、水筒内部の傷などから入り込んで有害な金属中の銅などが飲料中に溶け出してしまうと、食中毒の原因になってしまいます。

基本的に水筒内部は加工(コーティング)されているので、酸性の内容でも使用自体がダメというわけではありません。そこに錆や傷があると、危ないということになります。

このため保健所では、定期的に新しいものに買い替えることなどで、このリスクは回避できると伝えています。

金属製の水筒にスポーツドリンクがダメ、というわけではなくて、傷などがあることがリスクになる事が分かります。

ステンレス・金属製の水筒に入れない方が良い物

上に書いた以外にも注意が必要になるものはいくつかあります。

・酸性のもの

クエン酸・アミノ酸・乳酸菌飲料・炭酸

上記の通り、ダメではないものの、内部に傷などがあると危険

・塩分の強いもの

スープやみそ汁

スポーツドリンクに含まれるくらいなら、それほど影響ないと言われています。

これらも、内部の金属やステンレスを悪くすることがあります。

・腐敗(腐りやすい)

牛乳(乳飲料)・果汁

水筒がどうという以前に、腐りやすいので持ち運びに適さなかったり、牛乳や乳製品は水筒から匂いが取れなくなってしまうこともあるので、注意が必要です。

・細かいものが含まれる

茶葉の浮いているお茶・果実(つぶつぶ)のあるもの

こういった物は内部を腐食させたり、壊れる原因になる事から、使用しないように各水筒メーカーが似た内容での注意喚起を行っています。

実際スポーツの現場では

スポーツ少年を見ていると

最近は金属製の水筒を使用している子もいますが、同じくらい大きめのプラスティック素材の水筒を使用している子を多く見かけます。

ただし、こちらも安全性が完全に認められている訳ではなく、ポリカーボネートという素材が前立腺ガンとの関連性があるのではないかという事で研究が行われています。

今のところの安心感としては

しっかりと洗浄を行って、定期的に買い替える金属製の物が最も安心という状況です。

最近は水筒でも、スポーツ飲料対応と謳っている商品も大手水筒メーカーから出てきています。

どういった加工をしているから、スポーツドリンクをいれても大丈夫なのかをしっかりと説明してくれている商品であれば、安心と言えます。

やはり、事前のリサーチは大事です。

金属製・ステンレス水筒の手入れ

お手入れについてはボトルの種類にもよります。

取扱い説明書にかなり詳しく書いてあるので、それを参考に洗浄を行う事で長く使用できます。

飲料の成分が内部に残ったままだと、錆や劣化の原因になるので、使用後にきちんときれいにすることは大切です。

その一方で研磨剤(クレンザー)やたわしのようなものでこすると、せっかくの加工がはがれてしまう、壊れてしまうので、優しく洗浄することも大切になります。

基本的にはその日のうちに中身は飲み切るか捨てるかをして、洗浄。

自然乾燥させてからしまっておくことで、安全に長期間使用することができます。

ステンレス水筒・魔法瓶について まとめ

まずは、水筒を買う際には、自身がどのような用途にそれを使用するために買うのかを明確にして、中に入れるものなどが、その水筒に合っているかを確認する必要があります。

余り安い商品だと、内部の加工がされていないものもあるので、しっかりと見極めましょう。

ちなみに内部の加工がされていない商品だと、スポーツドリンクなどは「入れて使用しないように」あるいは「入れてはいけない」など、強い表現になっています。

とりあえず、商品によっては入れてはいけないものがある、ということを知っておくだけでも、購入する際に注意できると思いますので、基本的な知識として覚えておいていただければと思います。