和食は健康的で太りにくい
和食は洋食や中華料理と比べるとカロリーが抑えやすくなっています。
この理由としては
油(脂)の使用量が少ないというものが大きく関係しています。
この油(脂)は脂質としてまとめられていますが、
脂質の特徴として1g当たりのカロリーが非常に高いことがあります。
他にエネルギー源となる
糖質(炭水化物)とたんぱく質はそれぞれ1g当たり4㎉なので、倍以上のカロリーとなっています。
この油を洋食などでは、調理油以外にも
生クリームやバター、牛乳という乳製品でも大量に摂取しています。
※乳製品の方が脂に該当します。
和食よりも料理のコクに対してこだわる傾向があり、乳製品はコクを生み出すことができるという背景があります。
中華料理は、火力が命というように、油でしっかりと炒める、具材を素揚げする工程がメインの調理法になる事が多く、こちらも油の使用量が多めになりがちです。
和食は油(脂)の使用量が少なく健康的
和食でも炒める調理法などありますし、竜田揚げや天ぷらなど、揚げる料理もありますが、そういったものを週に何回も食べるケースは稀です。
味付けに関しても、塩、しょうゆ、味噌などをベースにあっさりとしたものが中心で、食材自体もそこまで脂の多いものは使用しないので、基本的にヘルシーになり易いことが和食の特徴と言えます。
和菓子と洋菓子のカロリーの違いなどはこの脂質の量の違いに起因し、基本的なカロリーは和菓子<洋菓子となります。
ダイエットがどうしても上手く行かないという方は、まずは週の半分を和食に切り替えるというだけでも、変わってくる場合があります。
和食でも太るケースもある
では、和食を食べていれば太らないのかというと、和食大好きな世代の方でも肥満傾向の方は一定数います。
この最大の原因となるのが
和食の味付けには「砂糖とみりん」が多く使われる、という点にあります。
煮物などは甘じょっぱくすると美味しくなります。
煮物以外にも、焼き物、うどんやそばの汁、竜田揚げなどの揚げ物・・・
簡単に思いつくだけでも多くの料理に砂糖やみりんを相当量使うことで、糖質の摂取量は増えやすくなっています。
そして、そういった味付けは非常にご飯が進みます。
ごはんも糖質の塊です。
糖質の合わせ技で過剰になった糖質が、体内で脂肪に変換されてしまう事で、肥満になってしまいます。
和食での肥満の原因は
・和食による糖質の過剰な摂取
・和食を食べた後に洋風のデザートなど脂質も追加してしまう
この2通りが多くなっています。
特に和食でたっぷり糖質を摂取した後に洋菓子などで脂質もたっぷり摂取してしまうと、余剰なカロリーが体脂肪に変わりやすい環境が整うので、体重が増えやすいだけでなく、体脂肪を溜めやすい状態になってしまいます。
和食は健康的な面もあるが、塩分には注意
和食の課題として
塩分の量が多いこともあります。
基本調味料となる塩だけでなく、醤油に味噌
どの料理にも、この3つのいずれかは入ってくると思います。
昔から塩分を高めて食品の保存性を高めていたこともあり、そういった文化が残っているという面もあると思います。
塩分の過剰摂取は高血圧だけでなく、様々な疾病と関連するものとして、欧州やアメリカのように、日本ほどの塩分摂取量がない国々でも、摂取量を減らそうという運動が起こっています。
健康的な食事の和食 まとめ
・和食は脂質の使用量(摂取量)が少なめなのでヘルシー
・糖質は洋食などよりも多い
・塩分も多い
和食には以上の特徴があります。
近年は世界的にも肥満が問題視されているので、和食のメリットが注目を浴びています。
ただ、優れた面だけという都合の良い話でもないので、和食中心と言えども糖質や塩分の過剰施主には注意が必要と言う面は意識しておきたい部分となります。