和菓子は本当に洋菓子よりも太りにくいか?
洋菓子は高カロリー、和菓子は低カロリーという印象がありますが、これは脂質が和菓子の方が少ないためです。
では、脂質が少ないというだけで太りにくいと言い切ってしまっても問題ないのか?という点などを考えていきます。
洋菓子が太りやすいと言われる理由
ケーキやクッキーを代表とする洋菓子。
まずは洋菓子が太りやすいと言われる理由から整理していきましょう。
- 砂糖を多く使用している
- 小麦粉などの糖質も多く使用される(生地やスポンジに)
- 生クリーム、バターといった脂質も多く使用されている
こういった特徴から見た目よりも太りやすい傾向があります。
糖質は食欲を増進させがちですし、血糖値を上げてインスリンによる体脂肪の合成を促進します。
脂質はg当たりのカロリーが最も高いことから、オーバーカロリーになりやすく、肥満の原因となりがちです。
特に糖質と脂質を同時に摂取することはオーバーカロリー分を体脂肪に変換するために最も効率の良い組み合わせであることから、ダイエット時には洋菓子は天敵と呼ばれます。
しかも、厄介なことにこの糖質+脂質の組み合わせというのは美味しいという特徴があります。
生クリームも単体で美味しいわけではなくて、そこに砂糖類が含まれて初めて本領を発揮します。
このような理由から洋菓子が太りやすいという理由については非常にシンプルなものになっています。
これを証明するように、ケーキは空腹時にはいくらでも食べられそうな気がしますが、いざ食べ始めると数個食べると満足になります。
これは脂質が多く含まれていることから、意外にお腹に重たいという背景があります。
和菓子は洋菓子よりもヘルシーなのか?
では、次に和菓子です。
饅頭、ようかんなどを代表とする和菓子には次のような特徴があります。
- 糖質が多く含まれる
- 生地も粉ものなので糖質
- 脂質は少ない
こういった点が特徴になります。
脂質が少ないのでヘルシーというのはあながち間違いではありませんが、糖質に糖質を重ねていくスタイルはインスリンの分泌を促すので、ヘルシーというには抵抗があると個人的には思っています。
洋菓子と和菓子の比較は難しい
洋菓子が生クリームやカスタードという糖質+脂質を特徴とするのであれば
和菓子はあんこという糖質+糖質を特徴とします。
こういったように実は、デザートや間食という共通点はあるものの、ジャンルについては案外違うものと考えることができます。
チョコレートとおせんべいを比べる感覚に近いと思っています。
単純にカロリーで比較してみましょう
ようかん 100g当たり157㎉
ショートケーキ 100g当たり308㎉
もちろんお店によって配合が異なるので一般的な数値になりますが、数字だけを見るとやはり洋菓子の方が太りそうに見えます。
では、ショートケーキの100gとようかんの100gを大きさで比較するとどうなるでしょうか・・・
写真は用意できなかったのですが、ようかんは重たいので、小さく、ショートケーキは果物部分以外は軽いのでそこそこの大きさになります。
つまり、同じ重さを食べた時の満足感としては洋菓子の方が多く食べられるので、同じ量で済ませる重量での比較にはあまり意味はありません。
しかも、洋菓子の特徴に書いた通り、脂質は重たいので、腹持ちが良いです。
糖質はずっしりしている反面腹持ちは悪いので、多く食べやすい、あるいはお腹が減りやすいと言うこともできます。
これが単純な比較の困難さになっています。
和菓子と洋菓子の太りやすさ まとめ
和菓子と洋菓子の関係は今回の内容のように
重量当たりでは和菓子の方が太りにくい
その反面
重量当たりの面積は洋菓子の方が大きい
このため単純にどちらが優れているかは断言しにくいということがあります。
では、どう考えれば良いかというと。
食後に手軽な一口サイズ食べれば満足という場合であれば、和菓子が太りにくい
食事の量に満足できない場合は洋菓子などを食べる代わりに腹持ちの良さを生かしてその後の間食をしないようにすることで、洋菓子で太りにくくする
こういったように使い分けることでそれぞれの特徴を生かして、食べすぎ防止を行うことができます。
結局太るというのは過剰にエネルギーを摂取することに多くの原因があるので、食べすぎを防止する、ということが重要です。