野菜ジュースで健康になる効果があるか?
野菜ジュースは野菜を食べられなかった日に飲むと良いという話と
すでにビタミンが壊れているから摂取してもダメ
という話が聞かれます。
実際のところはどうなのか探ってみましょう。
野菜ジュースが体に悪いということは無い
単純に野菜ジュースを飲んで、
それが健康を害する理由になる事はほとんどないです。
あとはどの項目も「商品による」という注意書きが必要になりますが
ものによっては糖質が多めに含まれるので、血糖値が気になる方や、ダイエット中には向かないという事情はあります。
これは野菜ジュースだからというわけでもないですよね?
カロリーオフなどの商品でもない限りは一定量の糖質を摂取してしまうので、
要は、食事以外から摂取する糖質等が計算されていれば
良いわけです。
それなのに野菜ジュースがダメだという話が出る理由
これは恐らく
完全に野菜の代わりになるものではない
という理由からだと思います。
本当に代わりになってしまったら便利であり、恐ろしくもありますが。
多分我が家の食卓から野菜が消えます(笑)
これは今の野菜ジュースの価格で販売された場合の想定ですが。
野菜と野菜ジュースでの栄養摂取上の違いは?
・ビタミンCが野菜ジュースではほぼ壊れている
日本の食品衛生法上、野菜ジュースも60℃での加熱殺菌が行われます。
そうすると熱に弱いビタミンは壊れてしまいます。
その代表であるビタミンCについては摂取を期待できないということ。
・食物繊維はほぼ水溶性
野菜の食物繊維と言えば不溶性の食物繊維ですが。
野菜ジュースの成分表示上の食物繊維はほぼ「水溶性食物繊維」になります。
個人的には水溶性食物繊維を摂取すると便秘改善されやすいと感じていますが、
不溶性食物繊維と水溶性食物繊維はどちらもあって真価を発揮するものなので、
野菜ジュースだけが食物繊維の摂取源とならないようにする必要があります。
・生野菜ほど酵素を摂取できない
酵素については、酵素そのものは加熱で壊れてしまうものの、酵母や酵素を作るためのものは加熱しても残るという説もあります。
このため、一概には言えないものの、
野菜での摂取に比べると、加熱で壊れる分は差し引かないといけないことは間違えないので、この部分も野菜に比べると見劣りをしてしまいます。
・飲みやすくするために果物や糖質が含まれている(商品がある)
野菜だけでは飲みにくいので、果物や糖質で甘くしたりして、飲みやすいように仕上げてある商品が多めです。
飲みやすさと栄養分の兼ね合いを相談して、自分好みのものを選ぶ必要があります。
では、野菜ジュースに健康面でのメリットは無い?
もちろんメリットもあります。
野菜の摂取には劣るものの、当然、野菜も食べず、野菜ジュースも飲まないよりは
野菜ジュースを飲む事で得られるメリットもあります。
・水溶性食物繊維が摂取できる
これは上記のデメリットに書きましたが、何にせよ水溶性の食物繊維は摂取できるわけで、便秘の原因が水溶性食物繊維であった場合にはドンピシャで効果を挙げます。
ただし、水溶性食物繊維の摂り過ぎもミネラルの排出や下痢というデメリットを持っていますので、飲みすぎも注意が必要です。
・ビタミンもある程度摂取できる
ビタミンCは壊れると話しましたが。
他のビタミンはいくつか摂取できますし、
実は「壊れるなら後から足せば良いじゃない!」
という考え方もあります。
実際に後からの栄養添加で、カルシウムなどもある程度摂取できる商品もあります。
・安価である
スーパーで買えば1リットル200円するかどうかです。
最近野菜は結構な価格になっていますから、ついつい野菜ジュースに手が伸びる
なんてこともあるかと思います。
野菜ジュースの健康効果のまとめ
野菜ジュースは成分をみて
・糖質
・エネルギー
・塩分
・ビタミン・ミネラル
こういった部分が、自分のニーズに合っている商品を選ぶことで、
デメリットを最小限に抑えて、メリットを享受することができます。
実際ビタミンCはほとんどの日本人で充足しているビタミンだからそんなに気にしなくても大丈夫ですし(喫煙者は多めの摂取をおススメしますが)
酵素にいたっては体に良いけれど、摂取量が定められている訳ではなく、不足時のデメリットは現在特に見つかっていません。
後は不溶性の食物繊維をイモ類や、ここはちょっとだけ野菜も摂取する等で補えば実は致命的な弱点は無いと思います。
むしろ
致命的な弱点がないからこそ
日々進化はするけれど、劇的に変化しなくても市場が開けている
というのが現在の野菜ジュースの評価そのものなんではないでしょうか?
どうしても
「完全な野菜ジュースを!」という場合には
自分でスムージーを作るか、そういったスムージーを購入する方法があります。
どこまでこだわるか、どこにこだわるかは人それぞれです。
もしくは、自作やスムージーを購入する事の方が色々
お金がかかるので、そちらを試して、体に合うなら継続、特に効果を得られないようであれば今までの生活や野菜ジュースを使うなど、臨機応変にしても良いと思います。