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アメリカ人は野菜を多く食べている
アメリカと言えば太った人が多くてジャンクフードばかり食べている・・・なんていうのは既に昔の話で、最近は日本よりも健康的な部分も多く見られます。
ちなみにアメリカでは医療費が高いです。
なので、日本のように「ちょっと風邪かな?」という気楽さでは通院しません。
自分の健康については予防することで医療費を抑える必要があります。
そのため、健康でいることや病気への考え方が根本的に異なる点は考慮しないといけない部分です。
野菜の摂取量はアメリカ人の方が日本人よりも多い
農林水産省の「野菜をめぐる情勢」の調査では、2011年度のアメリカでの1人あたりの年間野菜摂取量は113㎏で、日本より12kg多く、1日平均にすると約310gでした。
昔はアメリカ人といえば肉食傾向で日本人の方が健康的に野菜も食べている印象でしたが、知らない間に逆転されています。
アメリカ人は特に若年層の健康志向が強く、また富裕層が総じて自己の健康に投資していること等もあり、健康的な食生活を送ることが一種のステータスとして確立されつつあることも背景には有ります。
ハリウッドセレブが様々なダイエットのブームを作り出すのもこういった背景からくると考えると自然ですね。
アメリカと日本を比較したデータを見る際の注意点
ちなみに・・・
調査の仕方にも色々あるので、日本人の野菜摂取量が! これは大変!とまで神経質になる必要はないとも言えます。
アメリカ人の野菜摂取量が増えたのは確かですが、あくまで比較した際に、アメリカに追い越されたということで、日本人が野菜を食べなくなったわけではありません。
どこからどこまでを野菜扱いするか、基準も曖昧です。
アメリカではじゃが芋をイモ類ではなく、野菜扱いしているという情報もあります。
日本の野菜の摂取量自体、一番野菜を食べていた時期(数十年前)に比べると少し減っていますが、それは野菜が安く手に入った時期と、最近の野菜が高くなっている背景からのちょっとした変化とも言える程度の変化の量です。
高齢の方は肉よりも野菜を好む傾向はまだ根強いですし、若い世代も健康志向の方が増えて来ていて、食生活は多岐に渡ります。
アメリカ人は随分健康的な食事をするようになったんだなぁ
と、日本の事は無関係な感想を抱くことがもっとも正確なのかもしれません。
日本の食生活多様化がネガティブに捉えられる実情
食の欧米化というフレーズが一時期聞かれましたが、最近はそれが常態化したためか、あまり耳にしなくなりました。
この「食の欧米化」というフレーズを耳にした時、僕の個人的な見解ですが。
和食文化が脅かされている。
栄養のバランスが乱れる。
というマイナスな印象を持って伝えられていると感じました。
ここまでではないとしても、何かマイナスな影響があるという感じには聞こえた方は多いのではないでしょうか?
昔からのものが変わるというと、もちろんポジティブなものだけではないのですが、子と食事については、選択する幅が広がるので、僕としては良い事だと思っています。
和食だって時代に合わせて少しずつ変わっている部分もありますし、それぞれが時代に合わせたバージョンアップをできたらと思っています。
こういった変化に対するイメージもあって、日本人とアメリカ人の野菜摂取量の変化は敏感に捉えられがちなのかもしれません。
アメリカ人の野菜摂取 まとめ
日本人の野菜摂取量は最大の頃よりは少し減っているけれど、微減と呼べる範囲内で野菜の高騰を考えれば、自然な範囲ではないか。
アメリカ人は野菜をたしかに多く食べるようになっている。
じゃが芋も野菜扱いされているかもしれないけれど・・・・
ちなみに日本は、最近はすっかり言われなくなりましたが、一時期1日350gの野菜を食べようという目安がありましたが、これはアメリカの基準である400gに対し、日本人の体格と食習慣から考えると350gが妥当だろうと決められたものです。
偉い人がざっくり決めた数字ではあるけれど、同じ400gにしようという話にならなかった点から、ここにも同じ尺度では測れないというのが実際の数字の違いで表されていると思います。
とにかく、日本にとって何か悲観的になるような話題ではないという事で良いかと思います。
もちろん野菜は多く食べる事でメリットもたくさんありますけどね。
僕だって安かったら、もっとたくさん食べてます。
他の国でも基本的に栄養状態や食品摂取量のデータを取った時には裕福かどうかはかなり大きなウエイトを占めます。
食事と健康の話をする際にもお金は大事、という悲しい現実のお話でもあります。