なぜネットには嘘の健康情報が出回るのか?
これだけ情報が溢れていると、健康だけでなく、どんな情報もHPのひとつやふたつ覗いたところどれが正しいかなんて分からないものです(実際に試せるものは除く)
どうしてそのように嘘や正しくない情報が溢れかえってしまうのかを考えていきます。
健康商品を扱う販売元の意図
昔からある話なのですが、何かを売る時には、その商品にとって都合の良いデータが欲しい訳です。
こうなると都合の良いデータを観測するための研究を行う事は当然で、都合の悪いところが見つかってしまってもそちらは無視したりします。
あるいはその商品の安全性を表に出したいがために、その他の製品に関してネガティブな結果を出す事もあります。
本来は最も有効なエビデンスとなりうる科学的な研究報告がこういった背景で無力化してしまう事があります。
健康情報に無知な専門職の言葉
テレビの情報番組で管理栄養士や医師が
「○○で痩せる!」などの話をしている中で、
僕から見ても「それはさすがに無いでしょ」と思うものがちらほらあります。
正直僕も栄養士としての勉強をしてきていますが、学校では「玉ねぎで血液サラサラ!」なんて勉強はしないです。
食品学の中で血液うんぬんを~というお堅い形で有名なものについては学びますが、その程度です。
つまりはその後については独学なんですよね。
だから同じ肩書きでも、ダイエットについてどの程度詳しいのか、病理についてどの程度の知識があるのかは実は個人差が大きい(大きすぎる)状態です。
ちなみに医師はカリキュラムの中に栄養学は一切ないので、あしからず。
こうなると、その人の経験上はその方法で成功した経験(例が少ないとしても)があって、それを多少歪んでいても理論的に説明できるのであれば、世間に発信されてしまうこともあります。
それが本当に正しいかは二の次として・・・
つまりは専門家の話だからといってどこまで信用するかは難しいのです。
病院でも2ヶ所で診察を受けたら全く違う事を言われるなんてことは少なくありません。
結局はどの情報を試すのかは自己判断となってしまいます。
健康情報を正しいか間違っているかで語ってしまう
例えば今流行りの糖質制限と昔流行した脂質制限ではどちらが痩せるか?
これはやり方を間違えなければどちらも痩せるはずです。
でも、ネット上などでは、すでにどちらが優れているかにすでに話題が切り替わってきてしまっているので、結果として勝ち負けをつけることが目的になってしまうと、本来の目的がどこかに行ってしまいます。
この延長線上でお互いのネガティブキャンペーンが始まってしまい、糖質制限は効果が無い、脂質制限は効果が無いという意見が出てきます。
正しいやり方を実践すればどちらも痩せるし、間違えればどちらも不健康になる、そんな事は当たり前で、その食事を実践する人にとって嗜好的に、今の生活から変化する度合いなど考慮して、どちらが向いているのかを考えれば良いわけです。
なぜか最強ダイエットNO1決定戦をしたい風潮がありますね・・・
健康情報を目立たせるインパクト重視のため
ネットでもテレビでも雑誌でも、目新しいものをインパクトのある言葉で出せば注目を浴びることができますし、見てもらうという最初のハードルをクリアするには必要な技術です。
そのため多少(じゃないことも多い)大袈裟や極端な方法を出した方が売り上げや視聴率が良くなるという面から「正しさよりも、インパクト!」という現実もあります。
ネットの健康情報が正しくない理由まとめ
こういった様々な理由でネット上には
同じダイエットについて正しいと言われていたり、間違っていると言われている事が多々あったり、テレビで放送したダイエットについても間違えていることなどが起ってしまいます。
あまり情報に流されず、自分の体の変化を見ながら食事や運動に意識を向けてみることが何よりも重要です。
不確かな情報よりも確かな自分の体!というわけです。