厨房職員が白衣、マスクを着けて仕事をする理由

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調理するカエル

厨房職員が白衣・マスク着用で作業を行う理由

給食現場では白衣・帽子・マスクを着用して作業を行うことが原則となっています。

 

これら厚生労働省が出している大量調理マニュアルに準じているものとなっています。

 

では、これらの対応はどうして必要なのでしょうか?

少しかみ砕いて簡単に書いていきます。

 

白衣の必要性

一般的な料理店では白衣というか白いコック服を着ているお店こそあれ、他ではそんなに白い恰好をするところも少なくなってきました。

 

では、白衣で仕事をする理由はなんでしょうか?

 

これは汚れが目立つためです。

 

汚れが目立つメリットは、白衣についてしまった異物や毛などの発見が容易であるという点、汚い白衣を使用しないという衛生的な部分でのメリットがあります。

 

敢えて汚れが目立つ色にすることで、汚い白衣を使用しない、させないということが徹底しやすくなり、異物混入についても防止しやすくなります。

 

そして、きれいな白衣は清潔感を持ってもらえるというメリットもあります。

 

このため、高級な洋食のお店などでは今でも、自分たちの清潔感への意識の高さを示すために敢えて白いコック服を使用しているところがあります。

 

今では白ではないカッコ良かったりオシャレな色合いの調理服もたくさんありますが、こういったものはその色で汚れを誤魔化せてしまうという、その服を使う側には都合がよく、消費者側にとっては安全性が低くなる可能性が高いという点は否定できないところです。

 

マスクの着用

マスクをする理由は一般的には感染症の予防や花粉など外から入るものをカットするというものになります。

 

ただ、厨房では調理者の唾液などが料理に入らないという点を目的に使用しています。

 

厨房業務は時間に追われてバタバタしているので、大きな声でコミュニケーションを取る必要があります。

 

こうなると自然と唾液というか唾が料理内に混入されてしまうことになります。

 

こちらは衛生的な目的ももちろんありますが、どちらかというと食べる人が気持ちよく食べられるようにするための目的の方が果たされていると思います。

 

帽子の着用

これは単純に髪の毛が落ちて料理に混入してしまう事を防止するという目的があります。

 

料理に髪の毛が入るとどうなるかというと、もちろん発見した人は気持ち悪いですし、もしも気づかずに口に入れてしまうと、その口当たりは非常に不快に感じるものです。

 

安全性はもちろん、せっかくの食事を不快なものにしないという事が最大の目的と言えます。

 

正直自分の髪の毛であっても不愉快なので、他人の髪の毛は・・・・言わずもがなです。

 

まとめ

こういったように厨房職員が決められた格好をすることには以下のような目的があるということになります。

 

  • 衛生的
  • 清潔感
  • 異物混入防止
  • 食べる人を不快にさせない

 

食べることは生きるために必要な行為であると共に、楽しみ・娯楽の一つでもあります。

 

ただ、食べられるものを提供するのではなく、もう一ランク上の心遣いがこういった格好に表れていると個人的には思っています。