厨房の長期休暇前にやっておくこと
厨房の営業形態にも様々あります。
飲食店や給食でも年末年始やお盆などはまとまった休みを取るところも多くあります。
今回はそういった厨房で休みに入る前に気を付けておく点をいくつか紹介します。
長期休暇前に注意する事
①発注量の確認
通常であれば在庫をする方法も有効ですが、生鮮食品は冷蔵庫内に何日も置いておくと品質が悪くなりますし、若干保存がきく程度のものだと賞味期限を切らしてしまう事もあります。
このため、休暇の一カ月前くらいから、この時期に在庫をしない、あるいは少し減らすという気持ちで発注などを調整しておくと無駄が出なくなります。
食材にかかる費用というのはそれなりの金額になりますから、こういった地道な対応は大事だと思っています。
栄養士であれば長期休暇直前の献立を調整して在庫を減らすという努力もできます。
②休み明けの調整
休みに入る前に休み明けのことを考えておくとトラブルを防止できます。
- 長期休暇明け初日は特に前日の仕込みは行えない
- 仕入れも当日朝が限度
- そのまま有給などで休みを伸ばす職員もいるので人手が不足しがち
休み明けにはこういったいつもとは違う縛りが発生しがちです。
これらを考慮に入れた仕込みなどのスケジュールをあらかじめ組んでおくと初日から落ち着いて仕事ができます。
せっかく長い休みでリフレッシュしているのに休暇最終日には明日の朝の忙しさを想定して憂鬱になるというのは防ぎたいところです。
実際に手のかからない献立をメインにする、この日ばかりは冷凍品も上手く取り入れていくなども必要かもしれません。(僕はそういう感じにやっています)
休み前の大掃除
せっかく長期休みがある環境であれば、休みに入る少し前から
大掃除を区域ごとに行ったりすることをお勧めします。
この時特に注意するのは普段手の届かないところです。
換気扇は油汚れを落とすと換気効率も良くなるし、電気代も(たぶん)マシになります。
このように手がかかるから普段できない所に関して、やるメリットなども考えながら行うとモチベーションも上がりますし、事故の防止にもなります。
一例として、長期休み中にボヤ騒ぎがあった厨房の話を
最初に原因から言ってしまうと、コンセントにほこりが溜まって、理由は不明ですが電気がバチっとなってしまい、あわや大惨事というところでした。
厨房では冷蔵庫など、超長期間コンセントを指しっぱなしにする道具も少なくありません。
そして油を使うと、何メートルも離れている場所にも油は飛んで行っているので、こういったコンセントにも付着します。
油汚れでベタつくようになったコンセントにほこりが落ちると、はりついてしまい溜まる一方になってしまいます。
しかも、冷蔵庫のようなコンセントの抜き差しが基本行われない器具だと、コンセントは壁の見えにくい位置に設置されていることが多く、ほこりが溜まっていることに気が付きにくいです。
このため、長期休暇前にはコンセントの状態の確認、抜いて問題のないものに関しては抜いて帰るということを徹底することで、こういった事故の防止をすることができます。
長期休暇は色々なリセットするのに丁度良いタイミングです。
休み前にあまり仕事を溜めないよう、少しずつ進めていくことをおすすめします。