ウコンと二日酔い
ウコンと言えば二日酔いを防いでくれる様々な商品に含まれるお酒飲みの強い味方です。
一時期効果が無いと言われましたが、そういった裏付けはないようです。
では、どうしてウコンで二日酔いが防止できるのか、など書いていきます。
ウコンは二日酔いに効かない?
これは数年前に、アメリカのとある論文にウコンに含まれる
クルクミンというポリフェノールがほとんど吸収されず、何かしらの効能を期待することは難しい
という発表したことに端を発します。
クルクミンに効果がない=ウコンに効果がないと誤解されてしまいました。
でも、ウコンはクルクミン以前にウコン自体の効能があり、そちらに肝臓の働きを良くする効果などがあるため、この問題はその後収束していきました。
そうはいっても、この件についてはっきり否定された文章が出回ったわけではないので、「ウコンは二日酔いに効かないんだな・・・」という認識のままの方もいるのではないでしょうか。
※クルクミンは加熱されることで胃がんを抑制する効果が上がることが、その後分かりました。
ウコンが二日酔いに効果的という根拠
では、ウコンを飲めば二日酔いを防ぐことができるのかというと、実はこちらも科学的に「絶対」と言えるものはありません。
これはウコンやクルクミンにもまだまだ分からない点が多いことも理由としてあります。
では、どうしてそもそもウコンが二日酔いに効果的と言われるようになったのでしょうか?
効能から見ていきましょう。
ウコンの効能とメリット
今回の内容に沿った消化・分解についての効能を書いていきます。
①肝臓の働きを活発にする
②胃液の分泌を良くする
③胆汁の分泌を良くする
こういった特徴があります
①肝臓の働きを活発にする
これが今回のメインとなる効果になります。
肝臓は体にとって有害と判断されるアルコールを分解する臓器です。
肝臓の働きを良くすることでアルコールの分解を促進することで、二日酔いになりにくくなります。
②胃液の分泌を良くする
胃液は胃に入って来た食物などを分解する消化液です。
お酒を飲む席では食事も同時に食べるので、胃もたれや消化不良を助けてくれます。
③胆汁の分泌を活発にする
胆汁は油を分解してくれる消化液です。
居酒屋などでは、油っこい食べ物が多い傾向があります。
油をきちんと分解できないと、胃腸の不調につながりやすい(重たい)ので、胆汁の分泌がきちんと行われていることも大切です。
これらの働きが揃って、お酒をのんだ次の日の不快感を軽減できるということが、お酒の前にウコンを摂取することのメリットとなります。
ウコンは毎日摂取しない方が良い
ここまでウコン摂取のメリットを書いてきましたが、
ウコンには過剰摂取によるリスクがあります。
急性肝炎など肝臓疾患になることが示唆されています。
ウコンによる肝臓疾患は毎日摂取している人で特に多いことが分かっているので、休刊日はお酒もウコンも休むという意味でも週に何日か設けたいところです。
元々肝臓が悪い方や、血液検査で肝臓の数値が悪い方はウコンの利用に神経質になる必要もあります。
そもそも肝臓が悪い方はアルコールの分解自体がすでに負担をかけているということになるのですが・・・
ウコンと二日酔いについてまとめ
・ウコンは肝臓の働きを良くするので効果はある程度期待できる
・消化液の分泌も良くするので、胃もたれなど起こりにくくもする
・飲み会の前に飲むのは合理的
・毎日のように摂取することは副作用のリスクがある
こういった点を踏まえて、たまの飲み会の前にウコンを摂取する、というのが現状の良い使い方と言えます。