糖質制限についての情報はたくさんあるけど、
具体的なものは案外少なくて、
同じくらいよく分からない所もたくさんあるのが現実ではないでしょうか?
今回は色々な人から聞かれる質問をまとめて書いておきたいと思います。
Q スポーツしているんだけど糖質制限は良いの?
A 基本的には悪い事はありません
細かく言えば、運動量やどのスポーツをどのようにプレーしているのかで変わってきます。
簡単に表現するのであれば、
短距離走のような一瞬で爆発的な力発揮する種目をしている人は、
あまりおすすめしません。
爆発的な力を瞬間的に発揮するには
糖質のエネルギーは非常に効果的であるためです。
マラソンランナーのようなある程度の力を持続的に必要とする種目に関しては
糖質制限を行う事でパフォーマンスの向上も期待できます。
効果的に体脂肪をエネルギーに使用することができる体になれば、
体脂肪1gで理論上7㎉を生み出すことができます。
体脂肪1kgで7000㎉ものエネルギーを作り出せます。
現にトレイルランナー(山道などを長距離走る競技の選手)などは
糖質制限食を大会前の1ヶ月くらいから行い、
脂肪をエネルギーとして使用する体に仕上げている方もいます。
ずっと糖質制限を継続しない理由は、競技の性質上痩せ過ぎてしまうことなどの影響を考慮してのことです。
マラソンランナーも同様ですが、ある程度体脂肪を維持することが
日ごろの練習量と合わせた際に困難になります。
痩せ型の人が多いですよね。
トレーニングでの消費カロリーが多すぎて、太ることは難しい。
つまり体脂肪を蓄えることも一苦労です。
食べても食べても痩せてしまうくらいなので。
本番に使う脂肪が無くなってしまわないようにしないといけないわけです。。
球技など、どちらとも言えない種目ではどうするべきか?
サッカーで運動量が売りなら糖質制限がパフォーマンス向上の役に立ちますが。
FWをしていて、守備はある程度免除されていて
「ここぞ!」という一瞬の爆発力を求めているなら、
糖質を摂取した方が良いかもしれません。
(それでもある程度の距離は走ると思うので歯切れが悪い表現になってしまっていますが)
自分のしているスポーツ、
自分のプレースタイルと相談して判断することになりますが
個人的には年齢や環境も大きく関係してくると思っています。
Q 糖質をまったく摂取しない方が良いの?
A 少しは摂取することを勧めています。
特に糖質制限食を開始してすぐは
身体が脂肪をメインのエネルギーにして動くことに慣れていない、
特に脳はブドウ糖をエネルギー源として動いていたので、
急に脂肪から作られるケトン体というもので働くことに切り替えられず、
低血糖に似た症状である、
倦怠感や頭がボーっとする、眠たいという症状が出ることがあります。
特に糖質制限のスタート時には少しずつ糖質の摂取を減らしていって、
体を脂肪を燃やして動くモードに鳴らしながら切り替えていくことを推奨します。
慣れてからも個人的には寝る3時間以上前に(できれば夕食として)少し糖質を食べるようにと勧めています。
夕食時に糖質を摂取した方が睡眠の質が上がるという研究結果があるためです。
痩せるだけではなく、健康的な生活を身に着けて欲しいと思っているので。
また、朝ごはんは糖質をゼロに控えやすいので、
次に体に糖質が入るのは次の日の昼食になり、体に糖質がない状態を作りやすいこともあります。
Q デメリットはないの?
A ケトン体を作る過程で体臭が変わる人もいるので、その辺はデメリットと言えるかも。
ケトン臭という甘酸っぱい匂いがすることがありますが、
これはある程度で解消されると言われています。
実際はここまで追い込んでやったことがないので、これは資料での情報になりますが。
糖質制限は少しずつ糖質を減らしていくことで糖質を摂取しながらも体がケトン体になれる期間を設けることで軽減できるハズなので、焦らずに取り組みましょう。
期間は人によって異なりますが、
1週間から1ヶ月で匂いは気にならないレベルに落ち着くそうです。
Q 筋トレとの相性は?
A すこぶる良い!
最近は健康志向の高まりから、
習慣としてトレーニングを行う人が増えてきました。
筋トレは爆発的な力を発揮したいから
糖質と相性が良さそうだし、糖質制限は合わないの?
という趣旨の質問を受けますが、これがウエイトリフティングであれば、
上記通りお勧めしませんが、
健康のため、あるいはかっこいい・美しい体作りの為の
ウエイトトレーニングであば、むしろおすすめしたいと思います。
その時のコンディションの限界に近い重量でトレーニングさえすれば筋肉は成長します。
○○kgでなければいけないということはありません。
そして体脂肪は落ちていきます。
糖質制限始めて直ぐは扱う重さが少し落ちてしまう人もいますが、
それはそれとして受け止めて、また従来通りに進めてもらえれば、
筋肉はしっかり成長します。
そして栄養面についてですが、
たんぱく質は糖質を抑えた分も多く摂取している訳なので、
たんぱく質が足りないという不安にはつながらないと思います。
体脂肪を減らしながら筋肉を付けるという行程には向いています。
これをモデルケースとして行っているライザップさんは糖質制限+ウエイトトレーニングでしっかりと成果を上げていますね。