糖質制限の誤解
糖質制限をしてみよう・あるいはしている方で、自己流であり、それが勘違いや誤解のまま実行されているケースが見られます。
というか栄養士でも知らない友人がいるのはどうかと思いながら横顔を見ていたりします(笑)
糖質制限誤解あるあるをまとめていきます。
主な誤解と注意点
①糖質をまったく摂取しない
最終的にはまったく摂取しない状態を作り出す方法もありますが、最初から糖質をゼロにしてしまうと(そもそもかなり難しいですが)、一時的な低血糖状態を起こしてしまい、倦怠感や頭痛、吐き気という症状が現れることがあります。
最終的にストイックに行う予定だとしても、安全面を考慮すると、糖質を少しずつ減らして、体を慣らす期間を設けることをお勧めします。
②糖質を抜くだけのダイエットだと思っている
これはもっとも多い誤解だと思います。
確かにこれでも最初体重減るんですよ。
摂取カロリー自体も少なくなりますし。
でも、この方法を続けると、摂取カロリーが下がり過ぎて、体が緊急時モードに切り替わってしまうことで基礎代謝が下がってしまうことから、体重が下がらなくなってきます。
そこで断念してしまうとリバウンドしますし、摂取カロリーと消費カロリーのバランスが崩れた時点で筋肉も分解されているので、体重は戻って、更に基礎代謝は下がっている状態という実はリバウンドどころか、反発が強すぎて元よりも悪い状態ができあがってしまいます。
このあたりは良くあるダイエット失敗事例と同じです。
本来の方法としては
糖質の摂取を減らした分はたんぱく質と脂質でエネルギーをしっかりカバーします。
PFCバランスと言われる、糖質・たんぱく質・脂質の摂取バランスとして、カロリーはあまり下げず(あるいはそのまま)に、摂取割合として糖質を下げて、他の上げるのが正しい方法です。
ここの勘違いは非常に多いです。
例えばごはんを抜くのであれば、その分おかずはしっかりとしたものを食べないといけないということになります。
僕もそうですが、日本人気質なのか、どうしても苦しみを越えた先にしか見えない風景があると思い込んでしまうので、我慢に我慢を重ねようとしてしまというか、体重を減らそうとしているのに、肉をこんなに食べてはいけないのではないだろうか???
という謎の罪悪感に苛まれるんですよね。
糖質制限をする際には、肉などはむしろしっかり食べることをお忘れなく。
③ごはんを抜いていればビールを飲める
残念ながらビール自体に糖質が入っているので、糖質制限時には摂取しないことがおススメです。
飲んでも良いお酒としては、焼酎やウイスキー、ブランデーがありますが、これもジュースで割ったりすると何の意味もなくなってしまうので、お湯割り、水割り、ロックで飲む事が重要です。
そしてお酒の席で出てくるおつまみは糖質を多量に含むものが多く、お酒を飲むとおつまみ食べたくなるのは自然の摂理なので、そういった面への注意も必要になります。
むしろお酒の席に出る日には、「今日は糖質制限はお休み」くらいの気分でも良いかもしれません。
④糖質を制限する代わり、他はいくら食べても構わない
②でも触れましたが、PFCバランスを変える方法なので、いくらでも食べてしまったらバランスが崩壊するのは目に見えているので、もちろんダメです。
昔○○(食品名)ダイエット系が流行った時に、朝置き換えれば、あとは何を食べてもOKみたいな方法が流行したので、その名残なのかな~と思います、
基本的にカロリーを全く無視して良いダイエットって、根本的に有り得ないですよね。
どうしてもインパクトが欲しくて、こういった誇大広告したくなりますが、なかなかどうして世の中そこまでは甘くないといったところですね。
簡単に痩せられたらこんなに困ってないよ!というところですかね。
⑤糖尿病の人がやるべきもの
糖質を摂取しないと血糖値は上がりません。
糖質をまったく摂取しなければインスリンも分泌されません。
糖質制限は糖尿病の方に取って、上手く利用すれば色々なものが食べられるので、有効な方法となり得ますが、実施するには必ず主治医の確認と許可を取る必要があります。
特に服薬などしている場合には、血糖値が上がる前提で出されているので、糖質制限しつつ服薬した際には、低血糖をお越し、場合によっては体調不良、酷いと意識障害という事になり兼ねないので、絶対に個人の意思で始めてしまわないように気を付けて下さい。
糖質制限の勘違い・誤解のまとめ
さっと良く耳にする範囲でも、これだけでてきますね。
それぞれ、単純に間違っているだけではなくて、勘違いしたまま行ってしまうと、何らかの不都合があるものばかりなので、実施する際には、もう一度基本的な部分をおさらいしてから実施するか、近くにいる栄養士に「糖質制限の知識のある人いないか(残念ながら知識の浅い栄養士も結構いまして・・)」聞いてみてください。