糖質のアイデンティティ
糖質制限ダイエットが、大分知れ渡り、
糖質をカットすることが手段になっていることから、糖質の悪者扱いが増えてきている節も見られます。
糖質をカットすることで得られる恩恵
・インスリンを出さずに、脂肪簿合成のスイッチを入れない
・糖質が余ると脂肪に合成されるので、脂肪の元を摂取しない
・脂質をエネルギー源とすることで、体脂肪を効率よく燃やすことができる
ざっくりと大きいものだけでも、これだけの効果があるので、そういった風潮も仕方のないところと言う気もしますが。
そもそも糖質の摂取量が現代ほど膨れ上がったことが問題とも言えます。
食生活の変化
一方で、今までは糖質を通常に摂取する生活を送っていたはずで、その世代の方々は、現在長寿国日本を支えている年代でもあったりします。
では、なぜ、長寿の方々が食べていたものなのに推奨されない状態が生まれてしまったのかを少し考えてきます。
摂取量の増加
特に戦後までの期間で顕著ですが
以前から糖質を摂取していたとは言っても、昔は糖質源は主食くらい、あとは贅沢品で砂糖などを稀に摂取するというくらいでした。
現在の生活習慣病も以前は成人病と言う病名で、しかも一般的に「贅沢病」と言われていました。
あまり一般層の市民がかかるものではなかったし、子供はならないようなものでした。
それが現在では
主食のみならず、かなりの飲料、菓子、加工品に糖質が含まれるようになりました。
試しに、スーパーで糖質の含まれていないものを探してみると分かりますが、全体の1割くらいにしかならないと思います。
摂取量は昔の何倍になったでしょうか?
正確に比較したデータは残念ながら見つかりませんでしたが、2~3倍では済まないのは明らかでしょう。
その結果として、子供も成人病に簡単になるようになってしまいました。
生活習慣として、お菓子やジュース類を間食とすることで、リスクが高まることからも、成人病から生活習慣病へと名将が変わり・・・・
現在では、40代以上男性の糖尿病予備軍は4人に1人と言われています。
これはいくらなんでも多すぎると思いませんか?
現代人は糖質を摂り過ぎているというのはこういった流れや、最近のデータから見えてきます。
なので、糖質が良い、悪いという2択ではなくて、本来は過剰摂取であることが問題なのです。
だから、糖質制限についても、本格的なものでなくても、少しPFCバランスを変えてあげるだけで、すぐに効果を挙げる人もいますが、それはやはり現代の摂取カロリーが糖質に重くなり過ぎていることを象徴していることの表れだと思います。
戦後の食事は肉や魚をそんなに量をたくさん食べることはないことから、たんぱく質や脂質が少なく、糖質はごはん1杯くらいなので、糖質も多い訳ではなかった。
野菜は多かったので、ビタミンやミネラルはそこそこ摂取できていたでしょう。
厚生労働省では現在、炭水化物の摂取を60%としていますが、これはある程度体を動かす前提での数字としています。
現代人の生活を考えると、スポーツをしていない人にこの設定だと糖質が多すぎるのではないかと個人的には思う節もあります。
だから糖質制限が効果を挙げて、更に糖質が悪者化されてしまうという側面も無いとは言い切れない部分です。
現代の長寿の方が教えてくれるように、何事もそれなりにしておけば、特に問題は無いはずです。
糖質制限も良いですが。
自分の食生活のどこに糖質が隠れているのかを把握して、的確な量にしておけば、本来問題はないはずでもあります。
隠れている糖質
糖質は様々なものに隠れています
さっと頭に浮かぶものだけでも
ドレッシング
○○の素系の物全般
お惣菜全般
加工品全般
お酒類(最近は糖質ゼロが多いです)
ふりかけ類
これって結構な量になりますね・・・・
基本的には難しく考える必要は無くて、商品の栄養価が表示されているので、そこを見て。糖質あるいは炭水化物がどれくらい含まれているのかを確認すれば大丈夫です。
こういった基本を踏まえて、
糖質との付き合い方、自分なりに考えてみるのは如何でしょうか?