天気が悪いと古傷が痛むというわけ

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天気が悪いと古傷が傷むわけ

天気が悪い、あるいはこれから悪くなるであろうというタイミングで古傷(=昔負った傷)が痛む、なんてことはよく聞く話です。

実際に僕も天気が悪くなりそうな時には膝が痛いというか、動かしにく違和感のようなものを強く感じて、実際に階段を昇るなどの負担がかかると痛みを感じます。

このため、「雲が増えてきたけど。このまま雨になるんだろうな」などの手軽な天気予報ができてしまいます。

では、どうして天気が崩れる際には古傷が痛むのでしょうか?

今回はこの点について書いていきます。

そもそも古傷とはどんなものか

古傷は昔負った傷と上記に書きましたが、特にスポーツをしていた人では感覚的に怪我が分かりやすいので、共感を得やすい反面、運動習慣がない人では、大きなけがをした記憶はないけれど、天気が悪くなる時には痛みが出るということもあります。

これは怪我と言っても、色んな怪我の仕方があって、スポーツのように分かりやすいものから、日常生活で捻った、ぶつけたなど、多岐に渡るためです。

しかも、本人がその痛みを怪我した際にどの程度自覚しているかなどは痛みへ敏感さなどにも影響されるので、自分では痛めた自覚のないままに怪我をして、いつの間にか治っている・・・なんて場合もあります。

膝、肩、ひじは関節部分であるため、使用頻度が高いことから運動の負荷もかかりやすく、そこかにぶつけやすいという点も相まって、こういった場合に痛みの出やすい場所となっています。

天気によって痛みが出る原因

これは現在様々な原因が候補として挙がってきています。

どれか一つに絞られることはないと思いますが、根本的に原因が分かっても、即解決につながる問題でもないので、とりあえず知識として知っておくというのが現実的なところでしょうか。

天気が崩れる際には気温・湿度・大気の気圧が変化します。

こういった変化により、体にも変化や負担がかかることが基本的な原因だと考えられています。

その上で、下記のような変化が体に現れます。

・古傷は完治しているように見えても完全に治っているわけではないので、気圧の変化によって血流が滞る、筋肉の収縮性に変化が出るなどの影響を受けると、痛みが出てしまう。

・実際に怪我をした周辺の毛細血管は怪我をする前よりも少なくなっているので、血流が悪くなった時の影響を受けやすい

そもそもの血流が他の部位よりも悪くなっているところに、気圧の変化などにより更に血流が悪くなることで痛みにつながっている。

・気圧の変化によって内耳など三半規管に負担がかかり、ホルモンバランスが崩れる。

その際に交感神経が優勢になり、体の緊張感が高まり血管を収縮さることで、血流が悪くなるため

・ストレスによって上記のようにホルモン・交感神経のバランスが崩れる

こういった点が原因として疑われています。

天気と痛みの出るタイミング

実は天気の悪い間ずっと痛いわけではないです。

NHKためしてガッテンが番組内で実験した内容などより

天気が崩れて気圧の変化が出はじめた際

天気が回復してきて気圧の変化が出はじめた際

この2つの気圧変化の谷間(山?)で痛みが出て、その後気圧変化が落ち着いていれば痛みには慣れてしまいます。

つまりは気圧が下がるから、上がるからではなくて、変化するから痛みが出るということが分かっています。

確かに高い山を登ると高山病のように気圧の変化だけで人間はだいぶ体調を悪くしてしまいます。

それだけ微々たる気圧の変化が我々に与える影響と言うものは考えなければいけないということでしょう。

天気と古傷 まとめ

今回はなんとなく関節痛に絞った話になりましたが、こういった気圧の変化が頭痛などの原因になる人もいます。(詳細はこちらの記事も参照ください)

そして古傷と表現していますが、交通事故や何らかの手術の後がある方達はそこが痛むということもあります。

人間の健康と天気は切っても切れない関係にありそうですね。