低血圧は朝弱い??
「低血圧だから朝起きられない」
昔から良く聞くフレーズですが、これはどの程度影響があるのでしょうか?
ちなみに、うちの嫁さんは低血圧ですが、毎朝4時に苦も無く起きています。
つまりは、人に寄ったり、症状や状態にという事です。
嫁の例から関係ないと言い切らない理由としては
低血圧と一言に入っても、自覚症状がある人・ない人
生活上何の不便も感じていない人もいれば、様々な症状に悩む人もいるためです。
そんな今回は低血圧の知識をまとめていきます。
どんなものを低血圧というか
実は日本では低血圧の定義ははっきりとしていません。
WHOでは、良く言われる「血圧は上が○○で~」の、この上の数値が100以下としてます。 下は60が目安です。(単位はどちらもmmHg)
上の数値が80以下になると様々な症状が出やすいと言われています。
見られる症状の代表的なものは以下のようになります。
・頭痛
・めまい
・吐き気
・倦怠感
・不眠
・寝起きの悪さ
これらは主に血圧が低い=脳や頭部への血流の悪さから、症状が出ることが原因になる症状が出る事が特徴的です。
・食欲不振・下痢・便秘など
こちらは主に腹部臓器などへの血行不良により、消化器官の働きが低下することが原因になります。
・動機・息切れなど
心肺機能を司る器官への血行不良が原因になるものがあります。
・冷え・発汗
血行が悪いので体が冷えやすく、末端となる手足ではより顕著になります。
発汗は一見冷えとは対極ですが、交感神経が亢進することで出てきます。
総じて言えることとしては、血行・血流の悪さから、体のポテンシャルを十分に生かせない事から起る不調が、低血圧時に表面化するとも言えます。
低血圧の種類
①本態性低血圧(一次性)
日本人に最も多い低血圧です、
原因がはっきりしないものが本態性低血圧と言われます。
高血圧も本態性高血圧が原因のはっきりしないもので、最も日本人に多い高血圧なので、血圧という分野については、まだまだ未知の部分が大きいということが言えます。
②症候性低血圧症(二次性)
こちらは原因が分かっているものになります。
慢性と急性のものがあります。
二次性に分類されるものの原因としては非常に多岐に渡る理由がありますが
・何らかの疾病によるもの
・大量出血によるもの
・ホルモンバランスが崩れて起るもの
・服薬の影響によるもの
などなど、この他にも多くの理由で低血圧にある恐れがあります。
治療の必要性
自覚症状が無い場合には特に治療が必要という医学的な根拠は有りません。
一方で、何らかの不調が自覚できる場合には上記にもありますが、低血圧の原因自体が何らかの疾病である可能性もあるので、通院しておくと安心です。
特に日常生活に支障が出るほど症状が辛ければ、医師に相談する必要があります。
低血圧についてまとめ
ちなみに低血圧と朝起きられない事に関しては、関連性があるという説、関連性は認められないという説の両方が存在しています。
低血圧そのものの影響もありますが、血行の悪さから体温が低い「低体温の状態寝起きに影響を与える可能性」も示唆されています。
実は、朝寝坊や体調不良時に「低血圧だから」といっても一般の方から理解されにくい面は否定できません。
それは低血圧でも朝強いし、キビキビ動ける人もいる事。
そして、そういった人からすれば「私も低血圧だけど、何の問題も無いよ」ということになるので、低血圧で朝が弱い人はあまり優しい目で見てもらえなくなってしまうという実情が背景にあります。
冒頭の嫁さんも、自分が朝強いのを良いことに、
他の朝弱い低血圧の人に厳しいです(笑)
「低血圧と朝の弱さは関係ない!」と大きな声で言っております。
こういった同じ低血圧というグループでありながら、影響を受ける人とそうでない人がいることの難しさを感じます。
今回改善策を書いていませんが、これは原因がはっきりしないものが非常に多いこと、そして原因がはっきりとするものにしても、種類が多岐に渡ることから対応策というのはあまり絞れないことと、医学的な対応が必要になることも少なくないので、ここには書いていません。
原因に対して正しいアプローチを取る必要があるので、なんらかの症状に悩んでいる方は通院が最も有効な手段となります。