タウリンの効果と特徴
昔ながらの栄養ドリンクや、流行りのエナジードリンクに含まれるタウリン
CMなどでも「タウリン○○mg配合!」
と謳っているのは聞いたことのある人も多いのではないでしょうか?
その反面、実際タウリンがどういったもので、摂取する事でどんな効果が期待できるのか?
あまり情報として出回っていないと思います。
今回はそんなタウリンについて書いていきます。
タウリンとは
イカ・タコ・カキに多く含まれるほか、肉類にも含まれます。
アミノ酸に似ている構造ですが、アミノ酸には分類されません。(サプリメントなどでアミノ酸と紹介していることもありますが・・)
タウリンの効果
タウリンは人体のホメオスタシスを支える効果があります。
ホメオスタシスは体の保持機能で、一定を保とうとする機能です。
体温・血圧・心拍を始めとする様々な機能の均衡を保ちます。
そして、もう一つの大きなタウリンの特徴として、肝臓の働きを胆汁を多く出すことで助けたり、肝臓の再生能力を高める働きが特徴的です。
このため、肝臓に負担をかけるアルコールに関するもの、二日酔い防止のサプリメントなどにもタウリンを含んだものが多く見られます。
タウリンの摂取は必須か?
実は人体は体内でタウリンを合成することができます。
そしてイカ・タコ・カキには多く含まれ、肉を食べていれば少しはタウリンを摂取する事ができます。
食事摂取基準などでの扱いから(タウリンは基準がない)も、気にして多く摂取することが健康増進につながるわけではない事が分かります。
ただ、お酒を飲む習慣がある方などは、イカ・タコ・カキをつまみにしたりと工夫をすると肝臓に少し優しくできると思います。
栄養ドリンクなども、こういった肝臓の疲れを抱えている人が飲む前提で作られているのかもしれません。
タウリンはエナジードリンクに含まれない
日本のエナジードリンクにはタウリンが含まれていない
実は日本のエナジードリンクは清涼飲料水という括りで販売しているため、タウリンを含めてはいけないことになっています。
タウリンを含めると医薬品として扱わないといけないので、今のようにどこでも買える手軽なものではなくなってしまう為です。
日本でのエナジードリンクの成功はコンビニでいつでも買える手軽さが根底にあると思うので、ここはこれからも変わらないのではないかと思います。
海外では同名の商品でもタウリンが含まれています(カフェインも多かったりする)ので、海外品を購入する際には、日本のエナジードリンク感覚でごくごく飲むと、健康に害を及ぼす可能性もあります。 ご注意。
日本のエナジードリンクはタウリンの代わりに
アルギニンを入れていますが、アルギニンは必須アミノ酸なので、体を作るなどのもう少し大きい視点のものになります。
タウリンとは仕事自体異なる感覚です。
タウリンについて まとめ
ちなみにタウリンは人間の場合体重1kgに対して1gくらいの割合で体内に存在しています。
そのため、タウリン1000mg配合という商品を見て、「1gか」とがっかりする必要は無くて、体内合成分も考慮すれば、そのくらいで十分というものです。
体調が悪い時や、肝臓に負担をかける飲み会シーズンには、タウリンの力を借りるなども検討しても良いかもしれませんが、栄養ドリンクやエナジードリンクはアルコールと合わせて摂取した際の危険性が示唆されていますので、アルコール摂取とは大きく時間を空けて飲む用になど気を付けて下さい。
栄養ドリンクも使い道次第という部分がありますね。