新陳代謝・基礎代謝の重要性
新陳代謝と基礎代謝は少しごちゃ混ぜにされてしまう傾向がありますが、本来少し異なる意味で考えられています。
一方でどちらも高めることで美容・健康づくり、増進という点ではメリットがあるという共通点があります。
今回は美容と健康について、新陳代謝と基礎代謝の両面から考えていきます。
新陳代謝
新陳代謝は古いものが新しいものに入れ替わることを言います。
特に体の細胞についてはそれぞれ周期的に入れ替わることから、「新陳代謝」とだけ言われる時には、この細胞の入れ替わりを表していることが多いのが特徴です。
体の状態が悪くなければ3ヶ月で、体中の細胞が入れ替わることになります。
そして古くなった細胞は老廃物となって体の外へ排出されます。
特に美容の面から肌の新陳代謝はターンオーバーとも言われ、しっかりと行われることで若く瑞々しい細胞が表面に来ることが好ましい状態となります。
そして、こういった代謝がきちんと行われることで体の中でエネルギーを使用するので、新陳代謝がきちんと行われる状態というのは非常に大切になります。
新陳代謝が落ちることのデメリット
先に書いた通り、肌の代謝が悪くなれば表面に古い細胞が多くなるので、綺麗な肌の維持が困難になります。
この他にも、汗をかくなどの代謝が落ちてしまい、基礎代謝が下がることで、エネルギーを消費しにくい身体になってしまうなど、ダイエットなどへも悪影響があります。
基礎代謝
基礎代謝は心臓の拍動など、自分ではコントロールできないエネルギー消費全般の事を表します。不随意筋(随意、任意的に動きを選択できない)という表現もされますが、基本的には、人が生きるために常に無意識下で行われている運動などで消費されるカロリーを表す場合がほとんどとなっています。
体温調節伴う発汗・各臓器の働きなどが主に基礎代謝として話される中心になります。
そして筋肉についてですが、筋肉は維持するためだけにエネルギーを使用します。
大きな力を発揮できる筋肉はそういった意味では燃費が悪いという事もでき、その一方で、体に余計なエネルギーを溜めこまないように消費してくれる安全弁という事もできます。
特に現代の食環境のように、カロリー摂取について過多の場合が懸念されるケースが多い場合には、筋肉の基礎代謝を増やす働きの方がクローズアップされます。
食糧不足になると、この燃費の悪さを補うために筋肉は落ちていきます。
つまりは、筋肉は維持するためのエネルギーコストがかかるもの、という感じです。
新陳・基礎代謝に共通する点
ダイエットなどで、体に入ってくる栄養が少なくなるとこういった代謝を下げて、「食べ物が必要なだけ入ってこない状況」に適応しようとします。
代謝を高めるためにも極端なダイエットは天敵となります。
新陳・基礎代謝を良くする方法
血行を良くする
マッサージやストレッチを行う
運動を行う
これらの方法で、血行を良くすることが重要です。
血液によって体の隅々に栄養と酸素が運ばれます。
この血液の流れを良くすることで、体が元気になって、新陳代謝が高まります。
また、発汗など、体温調節機能が働くことで基礎代謝も高まります。
このため、半身浴やサウナなども効果的です。
基本的に血行を良くする方法は体温を上げる方法でもあります。
体の冷えは代謝を下げますので、体温を高めに維持することは重要になります。
注意点として、体温が上がる行動は発汗を伴うものなので、しっかりと水分を行いましょう。
心臓などへの負担が増えますし、せっかく血流を良くしようとしての行動ですから、目的達成のためにも、汗をかいた分の水分補給は非常に重要です。
成長ホルモンを分泌させる
成長ホルモンが新陳代謝を活発にし、筋肉の成長をしてくれるものなので、基礎代謝を増やす味方でもあります。
この成長ホルモンが分泌させる状況として
・強めの運動をした後
・睡眠時
という場面があります。
強めの運動の重要性が訴えられてからは、ウォーキングを行う際にも、早めに歩くタイミングを作ることなどが推奨されるようになりました。
筋力トレーニング後は特に成長ホルモンの分泌が高まるので、今後更に重要視されるではないかと思います。
そして体にとって重要な睡眠はここでも大切です。
寝ている間に体は成長し、修復されます。
筋肉も適度な運動を行うことで、睡眠時に強くなります。
綺麗な肌、健康な体を手に入れるために、睡眠時間の確保は非常に重要な案件となります。
新陳代謝・基礎代謝のまとめ
新陳代謝、基礎代謝をしっかりと生かすためには
・しっかりとした食事
・運動など血流を良くする取り組み
・睡眠
この3つが重要であることが分かります、
自分たちの生活でどれもそこまで難しいものではない一方で、忙しさなどにかまけて、ついつい疎かにしてしまう部分でもあります。
自分の体を向上させるためにも、今一度生活そのものについて考えてみることはいかがでしょうか?