正しい情報の移り変わり
正しいと思われていた栄養・健康についての知識や
今まで行っていたダイエット方法について問題点が見つかって、一気に流行が廃るなど
栄養・健康の情報も科学の進歩によって正しさが変化していきます。
ここでは、実例を挙げながら
どうしてそういった変化が起こるのかについて
興味をもってもらえると嬉しいな、と思います。
実際に昔と変わった情報について
卵は1日1個まで
バランス良い食事のために1日30品目食べましょう
これらの情報は昔は当たり前のように耳にする機会がありました。
でも、最近はめっきり聞かない。
それはこれらが正しい情報でなかったことが分かったからです。
栄養情報の難しいところは
言われていることがいつまでも正しいとは限らない
新しい科学で、以前と異なる結果が出て、
そちらが正しいと明確になると
今までの情報は違っていたことになります。
これはこの業界だけではないと思いますが
今の正しい≠未来も正しい
ということです。
10年後の正しいは今とどう違うのかは
怖いような楽しみのような感じです。
僕にとって都合の良い方向に変わっていますように(笑)
具体的に最初に挙げた内容についての説明を
・卵は1日1個
これは昔の実験内容がウサギを使用した結果だったことが問題で
そもそもウサギは草食動物なので、
雑食の人間と吸収の仕方から何から違ったわけです。
ウサギはコレステロールを含むものを本来食べません。
そのため、卵を摂取させれば、血中のコレステロールが
高くなるのはごくごく当然の結果です。
それに対して人間はコレステロールを含む食品を食べる準備が
体の消化吸収機能にあります。
同じ扱いなのは無理があったと。
ようやく気がついてしまった(笑)
しかも人間は体の中でコレステロールを作り出します。
自分で作っているのです。
食事で摂取するコレステロールよりも
体内で合成するコレステロールの方が多いことも分かっています。
このように昔のトンデモ科学(当時は最先端)と現在の科学の見地から
今の新しい正しさができあがります。
・1日30品目が言われなくなった理由
バランスの良い食事として1日30品目食べましょう。
これも言われなくなりました。
これは科学的な面から変わったのではなく
時代に合わなくなった
もしくは元々と時代に合っていなかった
というものです。
1日30品目食べれば確かに様々な栄養が摂取できるでしょう。
しかし、今の時代
30品目食べようとすると
エネルギーの摂りすぎになってしまうのです。
特にファーストフード
牛丼、ハンバーガーなどなど
1品に使用される食品数はかなり少ないものの
1品のエネルギーはかなり高いものになります。
そういったものが一般的になったうえで30品目を
確保してしまうと
健康のための方法論であったものが
不健康につながってしまうものになりました。
そのため、今ではなかったことになっています。
黒歴史です。
健康増進のためにはウォーキングが一番
最近はまた違う目線で
運動と言えばウォーキングが最適という
風潮が変わってきそうです。
最大筋力の30%以上使用しないと筋力は増えないことが分かってきました。
その為、「少し強い強度の運動の必要性が言われるようになってきました。
ウォーキングが悪いわけではないけれど
なんでもかんでもウォーキングで解決できるというほど
都合の良い話ではなさそうだよ、
ということです。
今まで言われていたことに関しても何か一つを妄信してしまうと
ひっくり返る可能性があるので
やはり何事も適量が良いという話ですね。