ダイエットは1日食べ過ぎたくらいでは問題ない
ダイエットは正しい生活習慣・食事習慣を身に付けるためのものです。
そのため実際には1日食べ過ぎたくらいでは問題ありません。
ところが、自分に厳しい人が多く、一度でも食べ過ぎたらダイエット失敗だとし、諦めてしまうことがあります。
今回はこのダイエット時に1日食べ過ぎたくらいでは問題ないという話について少し掘り下げていこうと思います。
ダイエットの基本
すでに何回もブログ内で紹介していますが
ダイエットの基本は
摂取エネルギー<消費エネルギーにすることです。
これはどんなダイエットにも共通のルールとなっていて、唯一絶対の法則と言っても過言ではありません。
運動を中心にするダイエットは消費エネルギーを増やすことを目的に
食事に何らかの制限を設けるダイエットは摂取エネルギーを減らすことを目的に
それぞれ行われます。
このバランスを考えつつ、月に少しずつ(3㎏以内)体重を減らしていくことがダイエットのひとつの方法として確立されています。
ちなみに月の体重減少量に制限を付ける理由については
- 一気に痩せ過ぎると皮が余ってしまいせっかく痩せてもたるんだ皮が残ってしまい、体のラインがきれいにならない。
- 急激な食事制限などは栄養欠乏など不健康な状態を作り出してしまう。
この2点によります。
この2つは健康と美しさを求めて行うダイエットをきちんと目的通りにゴールさせるためのルールです。
例外として、余りにも標準体重から離れた過体重だった場合には、少し食事制限などしただけで一気に体重が落ちる場合がありますが、これは仕方ないので、ある程度痩せてから月3㎏程度に調整していきます。
食べ過ぎた時の考え方
食べ過ぎてしまった・・・
そんな時には
摂取エネルギー>消費エネルギーの状態になったわけです。
ただ、それはその1食、あるいはその日1日での話です。
次の日に我慢して2日トータルで摂取エネルギー<消費エネルギーに持っていくことで、リセットすることも可能です。
ただ、食べ過ぎた分をどこか1日で辻褄を合わせようとすると、かなり食事量を減らさなければいけなくなるので、おススメは1週間のトータルで辻褄を合わせる事です。
週末に飲み会があって、食べ飲み過ぎたなら、次の1週間をかけて調整していく。
毎食少しずつ調整を入れていけば良いので、大幅な我慢を強いられることがないのがポイントです。
このように今日がダメなら1週間のトータルで、予定がかなり多く入ってしまった、あるいは会食が多い時期などは1カ月で辻褄を合わせても良いくらいです。
トータルで考えるのが吉
ダイエットするためにはある期間でエネルギー収支がマイナスになっていれば良いわけです。
つまり、最大幅の期間で言えば人生におけるエネルギー収支が大切となります。
その超長期間のエネルギー収支を考慮すると、1日2日の計算違いなんてカワイイものです。
ダイエットの失敗はいくらでも取り戻せるくらいの感覚で取り組んでも良いのではないでしょうか?
ダイエットのゴール地点はどこか?
ダイエットにおける勘違いのひとつにゴールの設定があります。
本当のゴールとは
目標体重であったり、望んでいた外見を手に入れることができたのであれば、それを維持できるバランスの生活を見つけ、継続していくことです。
このため、ダイエットは生涯的に継続するべき正しい生活習慣を身に付けるためのものという言われ方もしています。
日本でのダイエットは最初に設定した目標にタッチ出来たらそこで一区切りだと思われていますが、実際にはそこで第一段階終了であって、そこから体重が増えない、あるいは体型の変わらない摂取エネルギー=消費エネルギーのバランスを見つけ出す工程があり、さらにはそれを継続するための生活・食事習慣まで作ることでゴールとなります。
こういった言い方をすると非常に大変なことに思えますが
体重を減らすよりは維持する方が、我慢することは少なく済みます。
できれば、この正しいゴール地点まで到達する人に増えて欲しいと思います。
ここまでたどり着くことを「人生で最後のダイエット」という栄養士やトレーナーもいます。
確かに太らない生活習慣が身に付いてしまえばその後はダイエットの必要性はありませんから、上手くやればそれで最後になる可能性は高いでしょう。
実際、ここまでやれれば
自分がどの程度動いた時にはどの程度食べる必要があるのか
あるいは動かなかった日にはどの程度食べれば良いのかまで分かってくるので、自然と太りにくくなります。
後は加齢による変化を考慮するくらいでやっていけるのではないでしょうか。
まとめ
ダイエットは長期間に見るべきもの
そのため、1日くらい食べ過ぎたりしても全く気にせず、長期間でエネルギー収支がきちんとマイナスになるようにすれば大体良い方向に向かっていきます。
むしろ食事など極端に減らすよりも、続けられるくらいにすることで正しい食事習慣を身に付けやすくなるので、長期間で取り組むという気持ちこそが大切と言えます。