スポーツをする人の食事不足と消化吸収能力の低下について
日本の運動を行う人達、特にジュニア期のプレーヤー(部活やクラブで運動している人)の課題として、成長に必要な分の栄養が摂取できていないという点があります。
このため、ほぼ毎日のように5時間以上練習しているというような場合には、ヒョロヒョロとした体形の人が目立つようになります。
これが持久力を競い合うものであればまだ良いのですが、ほとんどのスポーツにおいて瞬発力は必須となりますが、成長に十分な栄養が摂取できていない場合には、筋肉の成長に回せるだけの余裕は当然ないので、瞬発力のトレーニングを行っても、十分な成果を得られないこともあります。
そして、次の日に疲れを回復しきれないなど、リカバリーの問題も出てきます。
今回はこの問題について少し考えていきます。
栄養不足の原因
運動を行う以上、動くエネルギーが必要ですが、そこに全てのエネルギーを使用してしまい、成長分に回せないという事があると、プレーヤーとしての成長にブレーキがかかってしまいます。
その原因として、次のようなものがあります。
栄養不足の原因1:食事量が十分ではない
食事から摂取するべきエネルギーが十分ではないと、成長に回せるエネルギーや栄養が不足しがちです。
特に運動後は食欲が落ちがち、帰宅後も疲労が激しいと食欲が出てこない場合があるので、根深い問題です。
栄養不足の原因2:食べても身にならない
最近は運動をしている人の意識も変わってきているので、「食べる」ということについてはかなり気を遣っている人が増えてきています。
ですが一方で食べても食べても体重が増えない、あるいは減ってしまうという方もいます。
こういった方は消化吸収の働きが落ちていることが原因となる場合があります。
そういった場合に「食べる量がまだ足りないんだ」と誤解してしまうと、消化器官に負担をかけ続けるだけで、良い方向に向かいません。
栄養不足を補うには
栄養不足を補う1:食事量が不足している場合
不足の原因①のように、そもそもの食事量が足りない場合には、補食として食事時間以外に何か摂取することで改善できることが多くあります。
一回の食事ではたくさん食べることが難しいのであれば、食事と食事の間の時間が重要になります。
プロテインは準備が手軽でおすすめです。
ちなみに、この補食にも注意点があります。
・次の食事までの時間が短いと次の食事がきちんと食べられない。
・あまり油のものを食べると腹持ちが良すぎて運動自体や、次の食事でもお腹がもたれる。
脂質系はカロリーを高めやすいのですが、消化しにくいので、ここはパンよりもおにぎりなど単純な炭水化物の方がお勧めできます。
補食については、運動の2時間前くらいには食べ終えておきたいところです。
栄養不足を補う2:消化機能が落ちている場合
たくさん食べているのに・・・という場合は上手い消化吸収して体に取り込むことができていないことを疑います。
これを改善するためには、「消化酵素を外から取り入れること」が最も簡単で負担が少ないです。
まずは薬局でも手に入る強力わかもとから試してみましょう。
消化酵素と共に、ビール酵母から様々な栄養が摂取できるので、ビタミン剤代わりに使用している人もいます。
僕の場合は大体飲み始めて2週間くらいすると、便通を含めて「良くなってきた」ことを実感できます。
胃もたれなども感じにくくなりますが、恐らくこれは僕が、消化器官がそこまで弱くないから結果が出やすいという事もあるでしょう。
とにかく、自分の消化機能が落ちている(弱い)のであれば、そとから消化酵素を摂取するという考え方は重要です。
海外のプロテインでは、予め消化酵素が添加されている商品もあります。
これはせっかく摂取したたんぱく質が十分に働く下地を整えるためです。
つまり、そんなに特別なことではないということですね。
今回は薬局で簡単に手に入る強力わかもとを僕が使用していることもあって挙げましたが、胃腸薬で同様に消化吸収を高めることに狙いを置いてあるものもありますし、最近ではこういった「食べても太らないという悩みを抱えているアスリートのための消化酵素のサプリメント」も登場してきています。
栄養不足と消化吸収機能 まとめ
最近はようやく高校野球や高校サッカーをテレビで見ても「がタイが良い」と言える選手が増えてきました。
一昔前までどちらも基本的にはヒョロヒョロな選手ばかりで、プロになってからようやく体を作りはじめるという感じでした。
世界で戦う、あるいは世界と戦うという時代になると、さらに栄養摂取の重要性は高まります。
今後もこういった理解が高まること、そういった商品が広まることを願いつつ
今回はこのへんで。