食物繊維は昔不要なものと考えられていた

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ひじきの煮物

食物繊維は以前、不要な栄養素と言われていた

食物繊維は今では僕たちの生活に欠かせない栄養素となりました。

ところが少し前までは、栄養としては不要なものという位置づけでした。

こういった面白い変化もあるという一例してこの話をしていきます。

 

食物繊維が不要とされたわけ

食物繊維はそもそも「人の体で消化・吸収のできないもの」という定義があります。

 

効果がないと言われたのはこのためで、消化も吸収もできずに体の外へ出ていくなら何の意味もないのではないか?

そんな風に考えられていました。

 

食物繊維の下剋上

ところがある時から、消化や吸収がされなくても、口から入り消化器官をめぐって体の外へ出るまでに何らかの働きをしている可能性はあるのではないかと考えられるようになり、効果について調べられるようになりました。

 

結果として、後述する様々な健康への効果が明らかになり、今では食事摂取基準に食物繊維についての様々な数字が載るようになりました。

 

健康志向の高まりと共に、食物繊維はその重要性を認識されるようになりました。

 

食物繊維の効果

では、ここからは食物繊維を摂取する事で期待できる効果などについて触れていきます。

 

食物繊維には以下の2種類が存在しています。

  • 水溶性食物繊維(海藻などに含まれる)
  • 不要性食物繊維(野菜などに含まれる)

それぞれ特徴などが異なるものとなっています。

 

水溶性食物繊維

水溶性食物繊維は海藻類に含まれる食物繊維で、読んで字のごとく、水に溶ける食物繊維となっています。

 

日本人は不溶性食物繊維と比較した際に水溶性食物繊維の方が不足しがちである事が分かっています。

 

水溶性食物繊維の効果としては

血中コレステロール値を下げる(胆汁酸の排泄を促すため)

糖の吸収の阻害(血糖値の急激な上昇を防ぐ)

こういった特保などに通じる聞いたことのある働きをしてくれるのが、水溶性食物繊維です。

 

不溶性食物繊維

こちらは水に溶けない食物繊維となっています。

野菜類などに含まれていて、便の量を増やすことが主なメリットとなります。

 

以前から期待されているお通じの改善やデトックスと言われるものは不溶性食物繊維による便などの排泄を促す効果に由来しています。

 

日本人に便秘の人が増えた理由の一つとして、食物繊維の不足があると考えられています。

 

まとめ

食物繊維は消化吸収されないという特徴から、最初は扱いが悪いものでしたが、その効果が明らかになるにつれ、重要性を高め、ついには摂取量などについて考えられるまでに登り詰めました。

 

時代の流れと共に、同じように見逃されていた栄養なども出てくるかもしれません。

こういった面も栄養関連の面白いところです。