【ダイエット】食事の間隔が空き過ぎない方が良い理由

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食事

朝食を食べるか・食べないかに近い感覚ではありますが、食事時間が空きすぎることによって起こる様々な現象については決して見逃せない部分が少なからずあります。

今回は食事と食事の間隔が空きすぎるとどのような影響が出るのかという面についてかいていきます。

食事を長時間摂取しないと起こる現象

食事が入ってこない時間が長くなると、体の中で様々な栄養が不足する状態が起こります。

特に血中の栄養素のバランスが崩れると、体はホメオスタシスという一定の状態を維持しようという働きを見せます。

食事時間が空くと起こる現象1:血糖値の維持

血糖値が下がり過ぎると

低血糖という状態に陥ります。

低血糖はめまいや倦怠感に始まり、酷くなると意識障害から死亡にいたることもあります。

この血糖を維持するために、体の筋肉や脂肪を切り崩して(糖新生という働き)、エネルギーを確保し、血糖を維持します。

このため、筋肉量の減少、体脂肪の減少が起こりやすくなります。

一般的なダイエットはこういった急激な食事量の減少、絶食を行う事もあり、体重を減らすだけのダイエットという面では体脂肪が減るという事自体は目的に沿っていますが、筋肉も大幅に失う方法なので、

・長期的に見れば不健康である

・リバウンドしやすく、体重がリバウンドしてしまった際には筋肉量は以前よりも少なく、体脂肪は以前より多いという以前より悪い状態になってしまう

こういった点から、最近はこういった方法はおすすめされていません。

血糖値の維持には体脂肪だけでなく、筋肉も大幅に削減されるということは重要なポイントです。

食事時間が空くと起こる現象2:血中アミノ酸の低下

血液中にはアミノ酸も流れています。

このアミノ酸が不足した時には

筋肉を分解してアミノ酸を作り出します。

無い分はどこからか借金をしてくるわけです。

このため、食事はしているけれどもたんぱく源は摂取していないという場合にも起こることがあるので、ほとんどたんぱく質を含まないカップラーメンだけの生活などを長期的に行うと「食事をしているのに栄養不足で筋肉が減っていく」ということになります。

筋肉量の減少は運動能力の減少に当たるので、長期的に見れば、年齢を重ねた際に階段を昇ることも辛いなどのようなロコモティブシンドロームにつながります。

食事時間が空くと起こる現象3:血中カルシウムの低下

カルシウムは神経伝達などで重要な働きをするので血中で不足することは好ましくありません。

このため、そのカルシウムも補われるのですが、その際には

骨や歯からカルシウムを取り出します。

このため、骨粗しょう症のように、骨の中身はスカスカだったという状態が起こりやすくなります。

歯も同様にもろくなるので注意が必要です。

食事の間隔が空くと、食事摂取時にも問題がある

食事の間隔が空くと、体は飢えている状態になります。

この時に食事を摂取すると体はようやく入ってきた食べ物に対して非常に吸収が良くなっているので、ここでも様々な問題が起こりやすくなってきます。

血糖値の急上昇

血糖が下がり過ぎると~という話題は上記にも書きましたが。

血糖が低めになっている時に急に糖質を摂取すると、一気に血糖値は急上昇します。

血糖スパイクとも言われる現象ですが、

特に血糖値が下がっている状態が続いた後だと、いつも以上に血糖値が上がりやすくなっているので、急激な血糖値の上昇と共に膵臓から大量のインスリンが分泌される、それによって再び低血糖になりやすくなったり、血栓ができやすいなど生活習慣病の様々な症状が出やすくなってしまいます。

また、インスリンは肥満ホルモンとも言われ、余分なエネルギーを体脂肪にする働きもあるので、過剰な分泌は避けることが望ましいと言えます。

絶食が続くと消化器官が弱るので注意

断食などで、しばらく固形の物を摂取しない期間が続くと、消化器官は衰えてしまいます。

このため、急に消化の悪いものを食べると嘔吐や下痢をしやすくなっているので、こういった時にはお粥などから少しずつ食事を再開します。

病院などで手術の後にも、3分粥、5分粥、全粥と上げていくことがほとんどです。

次の食事での体脂肪の合成がはかどってしまう

食事の間隔が広いと、次の食事がいつ入ってくるのか分かりづらいことから、体は体脂肪として予備エネルギーを貯金しておこうという働きが優位になります。

すると、1日1食や2食の生活をしていると意外と脂肪を溜めやすい生活をしていることにもなります。

相撲取りはこの現象を利用して、1日2食、カロリーを多く摂取することで効率よく体脂肪をつけて体重を増やすという方法を採用しています。

同じカロリーであれば基本的に食事の回数は多くなる方が太りにくくなっています。

これは食事の際に発生する食事熱や、消化吸収にかかるエネルギーが大きいことから、回数を多くすることが有効だという部分も関連しています。

食事時間を開けすぎる弊害 まとめ

食事の間隔が空きすぎると

・各栄養の不足を補うために体が自分の体の中になる貯金を切り崩してしまう。

・次の食事の吸収が良くなりすぎてしまう

こういった点から様々な問題点が浮かび上がってきます。

1日3食が良いのか、朝食は必要なのかなど議論になることはありますが、

上記にも書いた通り、総摂取カロリーが同じであれば回数は多いほど良いということで、昼食が~、などという問題でもないと思っています。

ボディビルのトップレベルの選手であれば3時間おきにたんぱく質を摂取することで、筋肉が分解されることを防止するなど非常に神経を使っている方も見られます。

食事は単純に体を動かすだけのガソリンではないということが分かります。