食事介助の責任は意外と重たい 個人の責任問題とされる場合も?

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食事介助

食事介助の責任は重たい

食事介助を必要とするケースは意外と多くなっています。

 

介助も見守るだけで大丈夫な場合と、食べ物を口に入れるところまでをサポートする場面と様々な対応があります。

 

そういった介助が必要な場面として

  • 手の機能低下
  • 手のケガ
  • 箸やスプーンが上手く使えない状態
  • 一回に口に入れる量などの調節が難しい場合
  • 噛む能力の低下
  • 飲む能力の低下
  • 姿勢の維持が困難

パッと思い浮かぶだけでもこれだけのものがあります。

 

機能的に介助が必要になる場合と、安全性を確保する為に必要とする場面、あるいはその両方と、一言に食事介助と言っても

 

どうして必要

どう介助するのかは、人によって大きく異なります。

 

一方で食べるという行為は1日3回あること、介助をしての食事は1回の食事にかかる時間も長くなりがちという傾向があり、介護などの施設では食事場面以外での仕事も多いことから、「食事を早く食べて終わってもらいたい」という想いが行動に出てしまい、安全性を確保しきれない食事風景になっているということも残念ながらあります。

 

これらの問題について職員の意識が低いということは稀で、人員不足による見守りの不十分さなどが根本的な問題となっていることが多いです。

 

問題が起こった時には責任問題に

以前、施設利用者が窒息を起こしたときに、担当した准看護師に有罪判決が出たことがあります。

 

見守りが必要な方への対応が不十分だったということが理由です。

 

ただ、職員体制が不十分な中で見守りが足りないという現実を一職員の罪として有罪とする判決について、様々なところから意見が出ています。

 

特に施設を運営する側からすると、食事介助による事故が職員個人の罪となると、誰も食事介助を行ってくれなくなるという点について危惧しています。

 

たしかにこのケースでは、本来ゼリーを用意されていた人に、間違えてドーナツを提供するというミスも重なっているので人為的なミスではありますが、作業の仕組みとしてこういった事故が起こらないだけの十分なものがあったかも分かりません。

 

責任を負うとすれば運営する法人などになると思うのですが、この裁判の最終的な結果はまだ出ていませんが、案外今後の福祉の現場にとって需要な局面ではないかと個人的に考えています。

 

事故防止の仕組みは自己防衛の手段でもある

こういった現実があるので、食事やおやつの場面での事故防止のルールはしっかりと作っておく必要があります、。

 

こういった設定が曖昧であっても事故が起こってしまえば、自分に責任が降りかかってしまう可能性が否定できないためです。

 

それでも事故自体は無くならない

どんなに対策をしても、食事介助場面での事故はゼロにはなりません。

 

食べる人の状態にいくら合わせたといっても、体調も変われば、少しずつ加齢もしていきます。

 

昨日までその食事内容で安全だったから、今日も100%その食事で大丈夫かは誰にも(恐らく本人にも)分かりません。

さらに食事介助には食べる側、介助される側の阿吽の呼吸のようなもの(相性とも言える)部分もあります。

 

もっと言ってしまえば、施設職員からすれば食事時間が短く終われば、他の仕事に閊える時間が増えるということ、食事は毎日のことであり。回数が多いため、変に慣れてしまって、危険な場面であるという意識が薄れやすいという部分もあります。

 

意識を高く持ち続けることが困難である一方で、何かあれば命に関わってしまう。

そんなジレンマが食事介助には付きまといます。

 

食形態を変えれば良いわけでもない

以前、こういった事故を防止するために、噛むことや飲み込むことに課題が出てきた方への食事をミキサーのように流動のものにして安全だと考える施設もありました(最近はだいぶ少ない)

 

これによって安全性が高まる部分もあるかもしれませんが、噛む機能が不要になるので衰えは一層顕著になりますし、まだ固形のものを食べられる人へのこういった食事の提供が尊厳を無視したものであるという考え方も広がっています。

 

しかも、こういった安易な方針を採用する施設の多くが、食べる人の安全性という大義名分を掲げながら、実は職員が楽をしたいだけで、不必要な方まで食事形態を落としていたなんてことも多く耳にしました。

このようにできることは残すという努力も食事の場面での支援として重要です。

 

まとめ

食事の場面は安全性・機能・尊厳こういったものを考慮したうえで、その人に対しどこでバランスを取るのかという点が重要です。

 

一方で事故が起こってしまえば命に関わることでもあります。

最近は既製品も充実し、飲み込みやすい・つぶしやすい食事なども増えています。

 

これらのニースの高まりを感じます。

 

今後も日本の仕事現場での人員不足は解消が難しいので、こういったものも取り入れながら上手にやりくりする必要があると思います。