食品の栄養価表示を見る際の注意事項
最近はスーパーやコンビニで販売されている様々なものに「栄養価表示」がされるようになりました。
カロリーなどが表示されているので、大変ありがたいのですが、一方で見方として気を付けて欲しいこともあります。
今回はこの栄養成分表示を見る際に気を付けていただきたいところを書いていきます。
何gについての栄養表示なのか?
商品の栄養表示の横に(1袋あたり)などと書いてある場合があります。
こうなると、その1袋が何gなのかを知ってから、他の商品を比較する必要があります。
よくある表示のパターンとしては
・100gあたり
・1袋あたり
・1袋分の重量
この3パターンです。
例えば次のような2つの同じ食品でメーカーの異なる商品があったとします。
商品Aは1袋80gの商品で、栄養成分表示のカロリーが、100gあたりで100㎉
商品Bは1袋80gの商品で、栄養成分表示のカロリーが、1袋あたり(あるいは80gであたり)で80㎉
この場合、商品Bを選びがちになりますが、実はこの商品AとBのカロリーは全く同じで、100gに揃えれば両方とも100㎉になります。
このケースから大事なのは、表示されているカロリー自体ではなくて、何gの商品で何㎉になるのかという確認であることが分かります。
ポテトチップスなどでは、1袋あたり量自体がメーカーによって、あるいは国産か外国メーカかによって大きく違います。
それらの商品がそれぞれ100gあたりだったり、1袋あたりだったり、統一されていない基準で書いているので、勘違いしてカロリーを余分に摂取したり、欲しかった栄養素の低い方を買ってしまったり(ポテチでは関係ないかもしれませんが・・)、という事になり兼ねないことから注意が必要です。
栄養成分だけでなく原材料表示と答え合わせ
同じような商品の中で、カロリーの低い商品を見た時に、喜んですぐに買うのではなくて、原材料表示を見てから購入した方が良い場合があります。
特に人工甘味料について気を付けている方は注意が必要です。
カロリーを下げるために、最近一番手っ取り早い方法が、糖類を人工甘味料に置き換える方法だからです。
人工甘味料は基本的に、人間の消化器官では消化・吸収できないのでカロリーがゼロになります。
今まで何らかの糖類で味をつけていたところを人工甘味料を使用することでカロリーを減らすことができるので、効果的な方法となっています。
これは特にお菓子や飲料類で多くなっています。
お酒で糖類ゼロを謳っている商品についても同様ですが、お酒類については人工甘味料の方が砂糖類よりも甘さが後を引かずにあっさりとしているなど、味の面で好まれるから人工甘味料を使用しているケースもあります。
この様に栄養成分表示を見て
「何を使用しているからその栄養価になるのか」という点にも注意できるようになれば、買い物上手へぐっと近づいたと言えます。
食品の栄養価表示を見る際の注意点 まとめ
今回は特に大切な2点をお知らせしました。
・表示だけに惑わされず、しっかりと、どの分量での表示化を確認する
・どうしてその商品がその栄養価になるのかを材料から読み取る
こういった知識を消費者が持ち、「価格も大切だけど買う側も中身に気を付けているよ」ということが、生産者に伝わることで、表示を更に見やすくする取り組みや、むやみに食品添加物に頼らない市場が広がるきっかけになると思います。
自己防衛の意味もありますが、知識としては買い物の際とても大切だと思いますので、今後の買い物の際に役立てていただければと思います。