筋肉やバランスで左右差ができてしまうのは仕方がない

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筋トレをしばらく行っていると

ダンベル等左右に分かれているトレーニングを行っている時に左右で扱える重量に差がついてきたり

バーベルなど両手で行うトレーニングでは、利き腕にばかり負担がかかってしまったりというのは良くある話で。

これを改善するべきかどうかという質問はトレーニング界隈では比較的多い内容になっています。

今回はこの筋力の左右差について書いていきます。

左右差は仕方がない

個人的には左右差がないという人の方が少ないので、そんなに気にしなくて良いという結論を出しています。

確かに左右が均等の方が理想化もしれませんが。

そもそも人間は

・利き腕によって日常生活での左右使用量が異なる

・内臓も左右均等の重量でないので、体のバランスも左右均等の人は少ない

こういった原則があるので、生まれてから今日までの蓄積はいかんともしがたく、左右を無理に均等にしようと思うと、次のようなリスクを抱えます。

・弱い方に合わせた重量設定をすると、強い方の筋力が伸びない

・強い方に合わせると、弱い方でケガのリスクが高まる

人間の筋肉は限界に近い力を出すことでより効率よく成長させることができます。

弱い方の筋力に合せようとすると強い方が頭打ちになってしまいます。

弱い方を無理に焦って強い方に合わせようとすると、無理な重量を扱う原因になるため、故障しやすくなります。

このため、無理に左右差を埋めるというよりは、それぞれの差が広がり過ぎないくらいの意識は持っても良いですが、「それぞれを伸ばす」というくらいの感覚で良いと考えています。

いずれ利き腕も扱える重量の頭打ちになる時期がきますから、そこで逆側が追い上げるくらいの感覚でいかがでしょうか?
言うほど簡単には埋まらないのですが・・・

左右差は健康に害しない

例えば、腕相撲(アームレスリング)の強い人は、一応両手を鍛えますが、利き腕の発達具合が群を抜いています。

それでも日常生活でそんなに困っていることはないそうです。

野球のピッチャーは毎日利き腕によって下半身から背中、腕、肩と左右アンバランスの運動を日々継続しています。

バッターもほぼ同様です。

左右同じには使わないというよりも、むしろ左右の使いかたが全く異なるので、左右均等になりようがありません。

でも、それで基本的に困ることもありません、

こういったスポーツの人たちが特に健康的に問題を抱えるわけでも、寿命が極端に短いわけでもありません、

競技の特性上左右差の気になる人は改善を行う

では、どんな人が筋肉の左右差を気にするのかというと

・ボディービルダーのような筋肉自体を見せる人

・左右を均等に使用する競技を行う人

こういったところです。

ただ、こういった競技を専門にしている人たちでも、左右差を完全に無くすことはできずに奮闘しています。

そう考えると、僕たちのような一般人が左右差をそんなに気を付けることの重要性は低いと言っても良い、というのが僕のたどり着いた見解です。

人間の体の左右差について まとめ

左右差が気になる原因として

筋肉が発達してくるとアンバランスが気になるということはありますが、この境地までたどり着く人自体がそんなに多くはないと思います。

では、どうして左右対称を気にする人が多いかというと

整体などで言われる「体の捻じれ、左右がきちんと使われていない」こういった言葉が独り歩きした結果だと思います。

こういった左右対称は、本来は姿勢の良い生活をしましょうという意味合いが強いのですが、なぜか、左右を対象に使わなければという感覚になってしまう。

僕もそうなのですが、長時間立っていると片足に体重をかけてしまうなど、こういった場面での左右バランスが体の歪みを生み出すので、筋トレのバランスはあまりにも極端でなければそんなに気にしなくて良いし、トレーニングで体全体の筋肉が増えれば、姿勢は基本的に良くなりますから、体の歪みはトレーニングを習慣にする以前よりは改善されるはずです。

バランスを気にしすぎると重量調整などを変に気にしてしまい、運動効率が悪くなることもあります。

ほどほどでいきましょう。