下半身太りはなぜ起こる?
最近はあまり耳にしなくなりましたが、以前は良く下半身デブや下半身太りという言葉を聞くことがありました。
現在は上半身下半身に関わらず、肥満は解消するべきものという感覚ですでにまとめられています。
今回はそんな下半身太りにあえてスポットを当てて書いていきます。
下半身太りの原因は浮腫み(むくみ)であることが多い
下半身と括られますが、主に足全体のことを指して表現されることが多く、その足がアンバランスに太くなってしまう原因として最も多いのが浮腫みです。
浮腫みは水分や老廃物が上手に体外へ出されず、溜まってしまうことで起こります。
特に重力の影響から足元に影響が出やすく、足太りの原因となります。
下半身の浮腫む原因として
全身に浮腫みができるもの
・血圧の上昇
・腎臓、肝臓疾患
・栄養失調
こちらは病的な原因があるため、改善にはそれらの病気の治療を必要とします。
局所的に浮腫みができるもの
・塩分の過剰摂取
・水分の過剰摂取
・体外へ水分、老廃物の排泄量の低下
今回の内容的にはこちらの話題になります。
水分関連が多く、過剰な水分やナトリウムの摂取による浸透圧のバランスの崩れ、尿量などの低下によって、水分が体に溜まってしまう状態と考えると分かりやすくなります。
浮腫みの改善
浮腫みを改善するためには以下のようなものがあります。
浮腫み改善1:下半身のトレーニングを行う
女性の浮腫みは話題になりますが、男性の浮腫みはあまり話題になりません。
これは単純な筋肉量の違いからと考えられています。
心臓から送られた血液は下半身に来るとふくらはぎのポンプ作用で上半身に送り返されます。
ところが、ふくらはぎの筋肉が少なければ、このポンプ作用も弱くなってしまうので、下半身に水分や老廃物が溜まりやすくなってしまいます。
ふくらはぎを鍛えると血流も良くなって、冷え性の予防にも効果的です。
浮腫み改善2:立つ、歩く時間を作る
ふくらはぎのポンプ作用は立ったり、歩いたりしてふくらはぎを伸縮させることでも働かせることができます。
このため、デスクワークの励む、あまり歩かない職種の方に浮腫みで悩む人が多くなっています。
1時間座ったら、10分ほど歩くなどの習慣をつけることで改善しやすくなります。
浮腫み改善3:ストレッチなどを行い、血流を良くする
全身の血流を良くすることで、老廃物や水分を体外へ排出しやすくなります。
良く浮腫み改善に「リンパの流れを良くする」という言い方が出てきますが、リンパ大雑把に分けてしまえば水分なので、こういった方法が効果的です。
もちろんストレッチでなくてヨガなども効果的です。
こういった背景から女性にヨガなど人気なのかもしれません。
浮腫み改善4:睡眠時間の確保、疲労を取る
疲労が貯まることで内臓などが上手に機能せず代謝が悪くなってしまう。
あるいは疲労や睡眠不足からホルモンバランスが崩れてしまい、代謝が上手く機能しなくなる。
こういった背景によって老廃物が体内に溜まってしまうことも原因の一つです。
やはり体調は万全に越したことはないということですね。
睡眠はできれば7時間程度は確保したいところです。
その他下半身太りの原因
では、浮腫み以外で下半身太りと言われていたものはどうでしょう?
セルライトなど、下半身に脂肪が溜まる下半身太り
ダイエットに部分痩せがないということが分かっています。
腹筋を1時間実行しても、腹筋周りの脂肪だけが燃えるわけではなく、全身の脂肪が燃えていくことが分かっています。
このため、脂肪による下半身太りは
全身が太った上で下半身にセルライトなどできている
ということがほとんどです。
このため、解消にはダイエットというしか方法がありません。
筋肉による下半身太り
学生時代にスポーツをしていた女性が、足が太く見えると気にします。
これはいわゆる筋肉による大きく見える現象です。
ですが、単純に筋肉によるものだけであればむしろ引き締まって見えるので、むしろスポーツをしなくなってから
・筋肉の上に脂肪がついた
・筋肉が落ちてたるんで見えるようになった
こういった現象から、現役時と比較しても足の太さが気になるという部分の方が本質だと思います。
勿論鍛え方にもよりますが。
筋肉は使わなければ必要な量まで落ちてますから、筋肉を気にするよりも、それに付随する脂肪をどうやっつけるのかと言う点では、ダイエットや再び運動習慣を取り戻すかという辺りが改善方法になってきます。
下半身太り まとめ
ダイエット情報も世の中に溢れかえっていた時代から、少しずつ精査されてきた中で、上半身が太っているのか、下半身なのかという細部に囚われなくなってきたことで、下半身太りという言葉をそこまで耳にしなくなってきたのだと思います。
一方で、そういった括りがなくなっても浮腫みによる下半身太りに悩む方自体はいると思うので、今回の内容が知識と参考程度になればと思います。