辛い物を食べて痩せる辛い物ダイエットについて
辛い物は痩せる、健康に良いというのは以前から知られていて、健康のために辛い食材を食べている方も少なくはありません。
キムチなどは発酵させたものを購入してくれば、お漬物同様に簡単に食卓に並べる事もできるので重宝されています。
ここでは辛い物が痩せると言われる理由について書いてきます。
辛い物で痩せる理由
どうして辛い物を食べると痩せるのでしょうか?
その理由としては以下のようなものがあります。
辛い物で痩せる理由① 基礎代謝が上がる
基礎代謝は人が生きるための機能を保持するための消費エネルギーです。
基礎代謝の一つに体温の維持があります。
辛い物を食べると体温を上昇させるため、消費するエネルギーが大きくなります。
辛い物で痩せる理由② 交感神経が刺激される
交感神経は緊張する場面や日中に優位になり、消費カロリーの上がる状態を表します。
もう一つの副交感神経はリラックスした時、入浴時や睡眠時に優位になり、消費カロリーが下がる状態になります。
このため、交感神経を優位にする辛い食品は消費カロリーを増やし、痩せやすくなると言えます。
実はグレープフルーツの匂いで痩せるという方法も、この交感神経を優位にするという仕組みによる部分が大きいとされます。
辛い物で痩せる理由③ 内臓脂肪を分解する
安全性の問題から、人体実験結果について詳細はまだありませんが、ラットではすでに唐辛子などに含まれる辛味成分のカプサイシンの摂取により、内臓脂肪が減少することが証明されています。
消費カロリーを増やすのは辛い食品の特徴
通常ダイエットに向いている食品というと
カロリーが少なく、食べても太りにくいものを表します。
一方の辛い食品は消費カロリーを増やすという方向でダイエットに働きかける点が非常に特徴的です。
ダイエットについては積極的な働きかけをする、という点でも印象的です。
辛い食品をダイエットに使用する際の注意点
ここまでは辛い物ダイエットの痩せる理由と長所を書いてきました。
ここからは少し辛い物ダイエットでの注意点を書いていきます。
辛い物ダイエットの注意点1:食欲が出てしまう
辛い食品の最大の難点は、食欲が出てしまう事です!
キムチを食べたら、白いごはんが食べたくなる。
ごはんがないならお酒やソフトドリンクが欲しくなる。
辛さを中和するために他の食品を食べたくなってしまいます。
辛い物が苦手な人はこの現象が顕著に出やすいので、無理に辛い物ダイエットをしない方が良いと考えています。
辛い物ダイエットの注意点2:消費カロリーは意外と少ない
基礎代謝を上げ、交感神経削優位にすることで、消費カロリーを増やすことが辛い物ダイエットのキモですが、消費カロリーというのは増えにくいのが難点です。
最近は単純なダイエットでも、消費カロリーを運動で増やすことの困難さから、まずは食べ物での摂取カロリーを減らす、という点を重視しています。
実際に体温が1℃上がった状態でも(結構すごいこと)消費カロリーは10~12%程度上昇するので、平均的な女性で1日1200㎉の基礎代謝のところが1320~1344㎉になるという感じです。
この増える120~144㎉を多いと見るか少ないと見るか
ここに注意しないと、辛い物ダイエットは成功しません。
その理由としては、辛い物を食べているからといって何かを余分に食べてしまえばこの120㎉という数字はあっという間に帳消しになってしまう数字でもあるからです。
もちろん毎日きちんと積み重ねることができたのであれば大きい数字でもあります。
1ヶ月を30日とすれば120×30=3600㎉ですし、1年365日になれば43800㎉です。
体脂肪を1㎏減らすのに7000㎉の消費が必要とされていますが、年間で6.25㎏を減らすことができることになります。
毎日の積み重ねを上手にできるかが成功の分かれ道となります。
辛い物ダイエットのまとめ
・辛い物ダイエットは消費カロリーを増やすダイエット
・毎日の消費カロリーの量はそこそこも、積み重ねると大きい数字になる
・辛い物が苦手な人はそもそも向かない
こういった特徴を理解しつつ、上手く生活の中に取り入れていけると良いと思います。
ちなみに胃腸の弱い人が無理をして辛いものを食べ続けると胃や腸が荒れてしまうこともありますから、胃腸に不調な様子が合ったり、体に違和感が出た際には即、辞めてできれば医師に診断してもらってください。