損失余命という考え方
損失余命という考え方をご存知でしょうか?い
以前NHKBS1でウインナー1本で25秒寿命を縮めるという怖い名称の
ドキュメンタリーを放送していました。
この○○を○○すると寿命が○○秒(分)縮むという考え方が損失余命になります。
余命と寿命の違い
寿命は何歳まで生きるか、
余命は、あと何年生きられるか
というものです、一見同じようですが、寿命は変わらないけど、余命は時間経過と共に減っていきます。
まぁ、そもそも何歳まで生きることになっているのかが分かるのは神様くらいなんでしょうけど。
この損失余命についてはWHO(世界保健機関)を始め各国の医療機関・団体などでリスク指標の一つとして使用していることから色々なメディアが少しずつではあるものの注目するようになってきました。
損失余命について 僕の見解
最初に僕の考え方を書いてしまいますが。
正直この損失余命の時間(数字)に気を取られ過ぎないことが大事です。
特に食品のデメリット部に対して、マイナス査定を行ったものなので、
メリットもある食品でも、その収支という訳ではなくて、
マイナスの部分だけが評価されています。
例えばひじきが破格の損失余命58分(!)なのですが、
無機ヒ素を含む事での健康へのリスク評価で、大きなマイナスからこの評価です。
一方で、ひじきには水溶性食物繊維を含むというメリットや、
貴重なカルシウムをはじめとしたミネラル源であるというプラスの面は全く考慮されていません。
余命にとってのマイナスはされるけれども、
余命にとってプラスの要素を持っていても評価されません。
そのため、信用たる数字としてはタバコなどの
「百害あって一利なし」の物についてのみで、
他に関しては損失余命が多い物について、リスクのある何かを含んでいるんだな、という
食品選びの基準程度に考える事が、現在のところ丁度良いのではないかと思います。
他の例として
コーヒーも含んでいるカフェインが膀胱がんの原因になり得る
飲み過ぎは胃に悪影響があるなど、負の面からマイナス20秒です。
でも、カフェインの良いところを評価して行ったら、
むしろ余命がプラスに傾く可能性だってあるわけです。
>>>カフェインにの有効性・デメリットについてはこちらの記事にも書いています。
いずれプラス面とマイナス面を考慮して、
もう少し参考にできる数字になる日は来るのかもしれません。
それまでは過剰に反応し過ぎないくらいで丁度良いでしょう。
損失余命が縮む食品のリスト
ロースハム 1枚 19秒
ウインナー 1本 25秒
コーヒー 1杯 20秒
白米茶碗に 1杯 39秒
軟水 1リットル 59秒
ひじき煮物 1人分 59分
などなど
見てもらえれば分かりますが、水やごはんにも損失分がある様に
なんでも損失分があるわけです。
そして海産物にはヒ素などのリスク
肉には加工肉や添加物のリスク
野菜には残留農薬のリスク
・・・・気にしたら何も食べられない
つまり指標のひとつで
何を食べて、何を食べないかの選別に使用するための資料ではないということだけ
頭の片隅に置いといていただければと思います。