なぜ食後に眠くなるのか? その理由と仮眠について

スポンサーリンク

食後に眠くなる理由

昼ごはんを食べた後の仕事や授業はどうしても眠くなりますよね。

どうしてごはんのあとはこれほど眠くなるのでしょうか?

原因その1 消化器に血液が集中するため

食事をした後は

胃など、消化器官に血液が集中します。

これは消化器官の働きを優先するために起こる現象で、

消化器に血流が集まる分、

脳などへ供給される血液量が下がるので、

頭がぼーっとして眠くなります。

ただし、この説は最近

予想していたほど脳への血流が減っていないので

根本的な原因ではないかも、

との見方も強くなっています。

原因その2 血糖値が低くなる為

食事を始めると糖質を摂取するため、

まずは血糖値が上がります。

その後血糖を下げるためにインスリンが分泌され、

血糖値を下げるのですが、

糖質を多く摂取したり、

食事の最初に糖質から食べ始めることにより、

血糖値が一気(爆発的)に上昇した場合には

その血糖を下げようと、

インスリンの分泌量が多くなります。

急に上がった血糖に対応するため、

ドバドバとインスリンを出して、なんとか落ち着かせようという

感じです。

そうなると血糖を下げ過ぎてしまうという現象が起こり

低血糖の症状のひとつである眠気が強くなります。

「野菜から食べましょう」とか

最近はやりの、主食(ごはん・麺・パン)を最後に食べましょう

というのは、いきなり糖質を多く含むものを摂取しないという方法を取ることで

血糖値の上昇速度をゆっくりにし、

インスリンの分泌を必要な分だけにする目的に沿っているからです。

インスリンを出し過ぎない事で、

その後の血糖低下を必要なレベルで落ち着かせ、

眠気も抑えられます。

昼ごはんは食べ過ぎないように適量の意識と、食べる順番に気を付ける事で、

低血糖は防ぐことができます。

原因かもしれないもの オレキシンという脳内物質のバランス

オレキシンは覚醒を維持する(起きている状態を保つ)

働きのある脳内物質です。

オレキシン受容拮抗体という睡眠薬がありますが、

これはオレキシンの働きを弱める事で、眠りに入りやすくする薬です。

このようにオレキシンは睡眠と深い関わりがあります。

このオレキシンは満腹になると、分泌量が減るので、

その影響で眠くなってしまうのではないか、

という説も出てきています。

ちなみにこのオレキシンがきちんと分泌されなくなると

ナルコレプシーという病気になります。

まとめ

僕の見解としては

どれが100%の理由で他は嘘、

なんていうことは無くて、すべての理由が少しずつ当てはまっての

眠気だと思います。

寝落ち防止の方法としては

基本的に夜十分な睡眠を取ることを前提として

・腹7分目くらいの量に抑える

・糖質の量を多く摂取しすぎないようにする

・血糖値を上げにくい食べ物から食べ、なるべく主食は最後にする

・休憩時間が確保できる環境であれば10~15分仮眠を取る

・眠くなったら歩く!

・カフェインの摂取

こういったところが現実的に

インスリンの必要量を減らし

消化管への血液の集まりを少しは減らし

オレキシンの働きもそこまで制限されないようにできるものになります。

さすがにこれらの方法を採用しても、まったく眠くならないというのは難しいですが。

少しはマシになるかとは思います。

ちなみに、眠い時に仮眠は有効な方法ですが

仮眠(昼寝)は本来午前が理想的で、

足りなかった分の睡眠を補う効果がありますが、

午後のそれなりの時間に睡眠を取ってしまうと、

夜の睡眠に寝つきが悪くなるなど悪影響が出るので注意が必要です。

カフェインも同様で摂取後、人にもよりますが8時間程度は影響が出る

(眠くなりにくい)と

考えて、寝る8時間前までしか摂取をしないようにすると、

夜の睡眠への影響を控えることができます。

ただし、カフェインの場合は眠気の繰り越しというか、

無理をすると後で疲れ倍増になるので、多用は禁物です。

やはり基本はしっかりと毎日睡眠を取りつつ、

それでも昼は眠くなるので、それをどう凌ぐかという事に絞って対応していく

ということが、健康的に過ごすことにもつながります。