我が家の食育は調理のアニメ銀の匙で実施中
食育という言葉が定着して久しいですが
家庭でも何かするべきでは?
でも、何をすればよいのやら
こういった点について悩む親御さんも多いのではないでしょうか?
今回は我が家で行っているお手軽食育方法として2点をお伝えします。
- 子供と一緒に調理する(定番)
- 子供と一緒にアニメを見る(!?)
こういった内容になります。
①子供と一緒に調理する
これは定番中の定番ですね。
位置付けとしては
料理してくれる人への感謝
自分が関わることで食への興味増進
こういった辺りが目的としてあり、食事を残しがちだった子供がきちんと食べるようになるなど、食卓における変化が見られやすいという点で、取り組みやすく、効果を判定しやすい面からもおすすめです。
調理と言ってもいきなり包丁を持たせて・・・というのは難しいので、最初の取り組みとしては
玉ねぎの皮を剥いてもらうなど、素手でもできるところから始めると、未就学児でも安全に行うことができるのでおすすめです。
具体的には玉ねぎ以外にも、
レタスをちぎって水洗い→水切り、これには道具が一切要らないし、サラダや添えにそのまま使えるので、「今日は○○の手伝ってくれたレタスがあるよ」と伝えた時に原型も留まっていて分かりやすい点もメリットです。
少し大きくなったら皮むき器など、手を切りにくい道具から初めて、包丁にたどり着くと良いでしょう。
そうはいっても、子供は包丁に興味深々なので、注意が必要です。
一緒にキッチンに立つ際には目を離さないことは鉄則になります。
切りもの以外であればフライパンで炒めたり、何かをかき混ぜる作業は手伝ってもらいやすいです。
僕も最近知ったのですが、炒め物などを手伝ってもらう際、取っ手の取れるティファールのフライパンを使用するのですが、取っ手部分をもう一つ用意して、片方を子供に持たせて、もう片方を親が持てば安全だし、子供にうるさく言わなくても済むので良いというのは目から鱗の情報でした。
このように、できることを探すと色々あるものです。
小さい頃はおままごとのように、大人の真似をすることが楽しいので、手伝いも苦ではないんですよね。 このタイミングを逃す手はありません。
②子供と一緒にアニメを見る
食育に使えそうなアニメはいくつかあるのですが・・
僕のおススメは断然 銀の匙 Silver spoon(以下銀の匙)です!
作者は「鋼の錬金術師」で有名な荒川 弘さん(女性)
荒川さんは北海道出身の方で、自身が農業高等学校を卒業し、実家は酪農を営んでいます。
そんなリアルな体験が書いてある銀の匙は勉強になるし、面白い作品です。
物語はたまにシリアスだったりリアルな場面を挟みながらも、基本的に明るく進行していきます。
主人公は進学校での学力競争に疲弊し、敗れた八軒(はちけん)という青年です。
農業や酪農のことなどさっぱり分からない八軒君は、同様の立場である僕たちの分身であり、ナビゲーターでもあります。
また、彼自身が、困っている人を見過ごせないなど、人間的な魅力もあることからどんどん物語に引き込まれていきます。
八軒以外のクラスメートは実家が農業や酪農を営んでいるというケースが多く、自分と周囲との違いなどから色々なことを学んでいきます。
そして、クラスメート達は彼の持つ疑問など、自分たちが小さい頃に「そういうものだ」と切り捨てた感覚を持つ八軒から刺激を受けて、自分の進路について深く考えるようになります。
細かい説明は作品を見てのお楽しみという事にしておきますが、最近は様々な動画サイトでいつでもこういったアニメが見られるので非常に便利ですね。
子供が中学生くらいなら漫画版でも良いでしょう。
この作品から学べる点として
・食べ物はすべて命からできていて、命をいただいているということ
八軒はこれに対して、家畜に思い入れを持ったり葛藤します。
・農家の苦労などが分かる
クラスメートの多くが家業を継ぐことを目的としているのですが、それぞれの苦労、将来も決めるというより決まっているということなど、最初なりたいもののない八軒は彼らを羨ましいと感じていますが、それも変化していきます。
実際に自分で調理する食育は料理してくれる人への感謝ですが、銀の匙では、その前段階として、食材になる生き物への感謝、それを育てたり、加工してくれる人への感謝と、段階が異なっています。
できれば両方を行うことで、食べ物が自分の口に入るまでのルートマップが頭の中に描けるようになってお欲しいと思います。
まとめ
こういった学びをアニメに委ねるなんて手抜きじゃないかと思い悩む方もいるかもしれません。
ですが、今や社会人のための仕事のマニュアルでさえ動画で行う時代になってきています。
そして、自分たちよりもその道に詳しい人が作ったものなので、子供にとっても親の言い聞かせよりも情報として正確なものが入ると言えます。
更に!何よりも楽しい! 一切の罪悪感を捨てて、親子ともども全力で楽しむことが子どもの印象として残り、人生の糧になると思います。