施設栄養士の仕事 【⑪各種セミナー・展示会で専門性を高める】

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セミナー・展示会

施設栄養士の仕事 ⑩各種セミナー・展示会への参加

施設栄養は1人仕事であったり、少数の栄養士で業務を回すことが多いことから、仕事をしながら新しい情報を得て、自分の中での専門性を高めるということが難しいという業務上の特徴があります。
今回はそんな栄養士の重要な情報源となるセミナーや展示会への参加について書いていきます。

その他栄養士業務については

>>>施設栄養士の仕事【①献立作成】の冒頭部分にリンクを貼ってあります。

栄養士の勉強になるセミナーや展示会とは

実は栄養士の専門分野である栄養情報についてはそこまで劇的な変化というものは多くありません。
大きな変更があれば栄養摂取基準の更新時などに掲載されてきますが、実際のところ今までの数字が大きく変化するような出来事はほとんどありません。

一方で変化の大きいものについては
①ダイエットなど、民間的に言われている健康情報
②厨房関連の情報
この2つのパターンが挙げられます。

栄養士が勉強するべき内容① ダイエットなど民間的に言われている健康情報

ダイエットの情報がどうして変化が大きいのかというと、残念ながら、その情報の多くが科学的根拠のしっかりとしないまま世に広まってしまうという背景があります。

健康食品メーカーは、購入者に目新しい商品を提供するために、日々様々な食品から体に良さそうな成分が検出されないか探しているわけですが、
そういったものの商品化について、科学的な検証が十分ではないことが多くあります。

そしてそれらが一時流行するのですが、いずれ科学的に根拠がないことが明らかになって衰退していきます。

更に、科学的な根拠がある場合にしても、どうも日本人はダイエットについてのみ飽き性らしく、一時期スーパーから消えても、少しするとほとんどの人が見向きもしなくなります。

こういったサイクルの早さが情報の展開の早さにもつながっています。

難しい点として、
こういった流行りのダイエットに関しても、質問を受ける機会が少なくないことがあります。

「昨日テレビで流れていたダイエットは本当に効果があるの?」

こういった質問に備えて、きちんとした情報を得ておくことは大切になります。
とは言っても、基本的には栄養摂取基準が設けられていない栄養素については欠乏のリスクがないので、それを踏まえて、「バランスの良い食事」以上の物は無いと答えて行ってまず問題ないでしょう。

栄養士が勉強するべき内容②厨房関連の情報

厨房関連の情報は以下のようなものが特に重要になります。
・新しい調理器具の情報
・衛生についての情報
・法律が変わることについての情報

栄養士が勉強すべき厨房関連の情報1:新しい調理機具

新しい調理器具は毎年出てきます。
関東圏で仕事をしている栄養士であれば、毎年東京ビッグサイトで開催される厨房機器展などがとても勉強になります。

最近ではAIで調理を行うスチームコンベクションオーブンなどがでてきました。
どの業界も人手不足に悩んでいますが、それに対して、器具の便利さで補う方向へ進化しているものや、誰が調理をしても味のブレがでないものなどが多くなってきています。

こういった近年の流れなども、こういった展示会などに参加することで見えてきます。
そして懇意になったメーカーさんとは、こういった展示会以外の場面でも勉強会などに招待してくれるようになりますから、そこで更に細かい情報をお貰う事もできます。

厨房機器は数も多いことから、全ても把握することは困難ですが、大まかな流れを知ることで想像で補うこともでいたりするので、そういった力を身につけられるようにしていきましょう。

栄養士が勉強すべき厨房関連の情報2:衛生についての情報

食中毒に関わる食品衛生は常に情報に気をつけたいところです。
ノロウイルス対策も最初は中心温度75℃1分でしたが、大量調理マニュアルではその後85℃1分に変更されました。

こういった変更は少しずつ変化していくので知らないでいると保健所の立ち入り調査の時にあれこれ指摘されることになりまねません。
安全のため、自分の仕事をスムーズにするためにも、アンテナをしっかり張っておきましょう。

栄養士が勉強すべき厨房関連の情報3:法律が変わる事

栄養士の厨房関連情報でいえば、HACCPの導入のような事例になります。
それに対する書式を用意したり、仕事の流れを組み換えたりしなければいけません。

こういった準備を少しずつ長期的に行うと厨房に無理は生じませんが、予め情報を集めていなくて、いざテレビなどで報道されてから取りかかると、厨房が右往左往することになります。

最悪そういった情報に全く気が付かないままでいると、衛生的な問題点を抱えての運営を知らずに行っていたり、保健所が来たら指摘されたります。

栄養ケアマネジメントも当初は混乱を巻き起こしました。
これは導入時の書式が記入する項目が多すぎたり、実際の業務にそぐわない部分を導入後にも変更を加えて、ようやく今の形に落ち着いたためです。

このように予め準備をしていたとしても新しいものを取り入れる事は困難なので、厨房の負担を少しでも軽くするために栄養士は学んでおくことが大切になります。

実際にあるセミナーや展示会

では、実際に栄養士の勉強になるセミナーや展示会にはどんなものがあるでしょうか?

まずは栄養士会に入っていると毎月来るお便りの中に様々なセミナーなどの紹介が出ています。
流石栄養士会という感じで、時代の流れに沿ったものがピックアップされていますので、加入されている方は良く見てみると意外と興味深いものに出会えるかもしれません。

次にメーカーで行っている研修会があります。
厨房機器メーカーであれば、自分のところを商品を買ってもらいたいという背景もありますが、新しい調理法の提案や、既存の献立を如何に自分のところの道具を使うと簡単にできるかというものが多くなりますが、その中でも学ぶものは少なくありません。

食品メーカーでも同様ですが、こちらは厨房機器よりも導入コストが安いこと、まったく同じ商品を使わなくても再現できる場合も少なくないことなどもあり、更に勉強になるし、自分の所でも再現性が高いというメリットもあります。

食品メーカーは各社で開催している展示会も勉強になります。
冷凍食品一つを取ってみても
価格・品質・調理の手間など、同じ商品はありませんから
自分のところで使える価格、味、調理にかかる手間暇を天秤にかけながら少しずつ良いものに入れ替えていくと、給食の質の底上げになります。

こういった展示会は試食も多いので個人的には出かけること自体が楽しみでもあります。

大きな展示会へ出かける
これは最も手軽です。
先に書いた厨房機器展などは、厨房機器だけでなく、食品メーカー、食器メーカーがぞり踏みしますし、セミナーもたくさん行われます。

厨房機器展で興味のある分野のブースに自分の名刺を渡して来れば、後はあちらからアポイントメントも取りに来てくれるし、そこで更に話が深まれば、もっと詳細に聞きたいけどどうしたら良いか?などの相談も受けてくれます。

上手く使えば、展示会ひとつで自分のところに情報を集約することもできるわけです。

施設栄養士の仕事 展示会やセミナーへの参加まとめ

施設栄養士は日々の業務も忙しいので、そこまで頻繁に出かけて展示会やセミナーに出られないというところも多くあります。

そんな中でどうやって自分の仕事をやりくりして時間を作り、自分のスキルアップに努めることができるのかという点が、その栄養士の力になっていきます。

単純に毎日自分の仕事を行うだけでもお給料はもらえます。
でも、その仕事からいずれステップアップしたくなったら?
何かの拍子に辞めたくなったら?
自分に力をつけておくということはそういった面で心の余裕にもつながりますので、仕事の役に立てるだけでなく、自分を守るための手段としても、自分の専門性を高めておきたいところです。

この他の栄養士業務については

>>>施設栄養士の仕事【①献立作成】の冒頭部分にリンクを貼ってあります。