魚は肉よりも体に良い?
魚は同じたんぱく質源である肉と比較した際に「健康的である」と言われることがあります。
今回はそんな魚と肉の栄養的な違いを簡単に2点ほど紹介します。
なぜ2点かというと、僕がはっきりと肉よりも魚が優れていると言い切れる点がその2つだからという単純な理由になります(笑)
魚が肉より優れている点 ①ビタミンD
魚は肉よりも多くビタミンDを含んでいます。
むしろ肉にはビタミンDがほとんど含まれません。
ビタミンDはカルシウムの吸収を促すので、骨を丈夫に保つ効果が期待される栄養素です。
日本人はカルシウムの摂取量が十分ではないので、カルシウムの吸収を高めるという働きは希少価値のあるものです。
ビタミンDは紫外線を浴びることで体内でも合成できるという特徴があり、以前までは食べ物から積極的に摂取しなくても大丈夫だと言われていました。
それが食事摂取基準の改定によって、日光浴などだけでは不十分という事になり、食べ物から摂取する必要性があるということになりました。
そのため、魚の価値は最近更に上がりました。
魚が肉より優れている点 ②脂質の質
肉にも魚にも脂がありますが、その質が異なります。
肉に多く含まれる飽和脂肪酸は過剰に摂取しやすい事
ドロドロ血液の原因となる事などから、質が悪い脂とされています(でもゼロだと人は生きていけませんが)
一方、魚、特に青魚に多いDHAやEPAは不飽和脂肪酸と言われ、脳の血流を良くする(いわゆるサラサラ血液)ことで血栓などを防止できるとしています。
DHAやEPAは熱に弱いということから日本人の摂取量の4割程度は刺身など生の魚からとなっています。
その他
今回説明した2点以外にも魚と肉の比較については話題に事欠きません。
しかし、魚にはたくさんの種類があり、肉は部位で成分が異なるなど、単純な比較は難しいこともあり、個人的には分かりやすく、大体の特徴として間違いのない2点に絞って話を書いてみました。
落ち着いて考えれば、食品も種類が異なれば単純な比較が困難であることは理解できますが、なぜかどちらが優れているのか比べたくなってしまうのが人の心というもので、今回は魚側の視点で優れているところを挙げましたが、もちろん肉の方が優れている面だってあるわけです。
あまりこだわらず、魚も肉もバランスよく食べることが一番ということは忘れずにいたいところです。