リラックスの重要性と難しさ
ストレス社会と言われるように、緊張感と隣り合わせの生活を僕たちは送っています。
中には全く無意識に緊張してしまっていることもあります。
今回はこんなストレスや緊張感とリラックスの話について書いていきます。
リラックスとは
リラックスをWikipediaで調べてみると次のように書いてあります。
リラックス(英語:relax)は、緊張の対義語で、体や心が張り詰めた状態にないことを意味するリラクゼーションの動詞である。relaxの起源は、ラテン語のrelaxareを語源とする中英語であり、re-laxare は「再び (re ) 緩める (laxare )」あるいは「緩んだ状態へ (laxare ) 戻す (re ) 」ことを意味する。
Wikipedia「リラックス」より
緊張がなく、緩んだ状態というニュアンスになっていますね。
では、どういった場面で緊張感を覚えるのでしょうか。
ストレス社会という名称から、仕事や人間関係がなんらかのストレスにつながっているという感じがします。
こういった場面では、仕事では失敗できないというプレッシャーなども一つの原因になります、
人間関係は説明の必要がないかもしれませんが、合わない人とでも付き合っていかないといけない場面もあるし、話を合わせたり、相手の何かが気に入らなかったりと、人同士の摩擦によって起こることが多いです。
特に、近年は間違える事や失敗に対して誰もが神経質になっているし、間違いについて攻撃的な世の中になっているとも思います。
寛容性が失われつつある結果がストレス社会なのかもしれません。
そんなストレス社会、実は緊張感を自分に与えているのが自分自身であるということも少なくありません。
意識的に力を抜く時間を作ることでこれらを自覚することができます。
知らないうちに力が入る場面
①仕事や勉強の場面
仕事や勉強でパソコンを長時間使用する、あるいはノートに大量の文字を書き込む。
こういった作業を行っている時、使っている腕や前傾姿勢になりがちなことから背中から肩、首が疲れることなどは有名ですが、緊張感を最も感じられるのは、歯の食いしばりです。
気が付いた時に顎を緩めて上の歯と下の歯を合わせないように少し隙間を開けることを意識してみると、「今まで歯を食いしばって仕事していたんだな」と思うことも多くあります。
歯を食いしばってる場面では顎だけでなく、体全体に余分な力が入っているの で、緊張感溢れる仕事(勉強)風景だったと言えるでしょう。
②ゲームやテレビ、スマホなど使用
ゲーム、テレビ、スマホ
どれも便利だし、好きなことをしているのだからむしろリラックスタイムでしょ?
と思うかもしれませんが、実際にはゲームもテレビもスマホも案外顎に力が入った状態で見ていることが多いです。
ゲームやテレビは山あり谷ありのストーリーだったり、緊張感溢れる場面を用意して楽しませようという意図があるので、当然なのかもしれません。
スマホはパソコン応用使用する用途が非常に多くなっていますが、その用途の多くにゲーム的、テレビ的要素も含まれるので、ここに含んでいます。
更にこれらの道具に共通することに目を酷使するというものがあります。
ゲームなら集中してみていないと失敗してしまう。
テレビも見逃さないように目を凝らす。
スマホは画面が小さく、良く見ようとして顔を近づけたり、目を凝らして見たります。
こういった目を酷使することで、目は首の裏側の筋肉とつながっているので、肩こりの原因にもなりますし、肩こり自体、体が強張って起こる現象なので、緊張感のある状態を作っていると言えます。
こんな感じに、ストレス社会と言っても、そのストレスのバラメーターとなる体の強張りやコリというものの原因は実はそこら辺に溢れているし、何なら、リラックスタイムだと思っていたテレビ等を視てくつろいでいる時間が原因にすらなるということが分かります。
緊張感を緩める
ここまでは、緊張感のない生活をしているつもりでも、実は無意識に緊張感を持った生活をしているという内容を書いてきました。
では、こういった緊張感のない状態はどのように作れば良いのでしょう。
これは単純に言い表すと、脱力した状態を作り出すことで実現できます。
体中の力を抜いて、上の歯と下の歯は当たらずに少し浮いた状態を維持する。
歯と歯が合わさると無意識に食いしばってしまい、体を緊張状態にしてしまいますので、ここを特に意識することが重要です。
ストレッチやヨガでは「呼吸を止めない」ということを注意点にします。
これは、体を伸ばすことに必死になり、呼吸しない状態はそのほとんどが食いしばって無理矢理体を動かそうとしている状態を作り出してしまい、リラックスする、体を緩めるという目的と正反対の行動になってしまうためです。
何かに夢中になって呼吸数が減る、上の歯と下の歯が合わさってしまう
この2点は何をするにも注意すると良い項目になります。
眠る時も同様です。
眠気がない(足りない)けどそろそろ寝ないと・・・など、眠ることに対して神経質になった状態では、呼吸数が減ったり、(緊張してしまい)浅くて多くなったりします。
さらに、寝ないと明日に影響が・・・など考えだすと知らない間に緊張感が高まり、上の歯と下の歯が合わさってしまっていることも少なくありません。
顎の力を抜いて上の歯と下の歯には少し隙間を開けて、呼吸は軽めに深呼吸という感じで過ごしていると時間はある程度かかりますが、眠れる確率は高くなりますし、さらにリラックスするために、高原や湖のほとりで寝そべっているイメージなどをすると更に効果的です。
誰かが見たら少しだらしないと感じるくらいの顔が良いのでしょう。
ちなみに眠る時も鼻呼吸がお勧めです。
口呼吸は喉の乾燥を招くため、風邪などの原因になります。
深呼吸するときは鼻から吸って口から出す感じが良いでしょう。
まとめ
上の歯と下の歯が合わさることで知らない間に緊張状態は作られます。
呼吸も浅すぎたり、止めてしまったりと、力んだ状態は知らない間に作られています。
そのため、意図的に力を抜く時間を作るということが現代人には必要となっているように思います。
今回の内容は実は僕が歯医者さんから指摘された内容が多く含まれています。
凄く食いしばりが多い人は顎の形(骨など)見れば分かるそうで、「上の歯と下の歯を合わせるのは食事の時だけで良いんですよ」と言われて、「そうだったのか!!」と、まだまだ知らないことが世の中にはたくさんあるものです。