栄養士にならなきゃ良かったと思う所
僕が栄養士になってすでに20年以上が経過しているのですが、たまに
「栄養士じゃない道を選べば良かった」
なんて思う事もあります。
今回は僕がどんな点について栄養士になって後悔しているのかを簡単に書いていきます。
すでに栄養士になっている人は共感を得られ
これから栄養士を目指そうという人には参考になれば幸いです。
栄養士は給料が安い
僕の働く職場は同業者の中ではお給料が良い方です。
年収についてざっくりした計算で450万円くらいあるので、個人的には不服はそんなにありません。
ただ、気分転換も兼ねて転職サイトを覗くと、栄養士の求人の月収に驚かされます。
これは僕がなかなか転職に踏み切らない理由の一つになっています。
もちろん職場にもよりますが、栄養士はそれなりに忙しいことが多いのにお金につながらない仕事というのが個人的にも感じるところです。
仕事選択の幅が少ない
栄養士は大きく分けて下記のような仕事があります。
- 産業(社員食堂など)
- 医療(病院など)
- 福祉(高齢・障害など)
- スポーツ分野
- 企業での商品開発など
- 研究部門
1から3までは給食など食事提供と直接に結びつくもので
就職先もたくさんありますが薄給という形になっています。
4から6は就職先が少なく、ハードルも高いのでまさに狭き門となっています。
こちらは給料はあまり平均的でなく、「どこで」「何をするのか」によって大きく異なります。
僕はスポーツ分野に進みたかったのですが、当時はまだまだ運動と栄養について注目されていなくて
就職先自体あまりなかったので断念したという経緯があります。
当時はコネがないとほぼ無理というレベルでした。
最近はこの辺少し変わってきていますが、それでも門は狭く
商品開発や研究分野は4年制の専門課程を卒業している方が断然強く、専門学校卒の厳しさなんてのもあったりします。
そしてやはりコネが重要です。
在学中にコネクションを築いておくのが良さそうで、僕はこの辺の大事さを知らずに就職活動の時期になってようやく重い腰を上げた結果として、現在後悔真っただ中にいるという形になっています。
栄養計算をしてしまう
これは僕だけの問題かもしれませんが、特にお菓子を食べる時にカロリーが気になってしまい、成分表示をしっかり見てしまう、成分表示がない場合には頭の中で計算してしまう。
それ自体は悪い事ではないように思いますが、ケーキなどは罪悪感モリモリで食べることになるので
悩ましいところです。
知らなければただただ幸せな気持ちで食べられたかもしれない、と思うとちょっと後悔があります(笑)
最後に
一番大事なのは職場選びです。
特に休みや勤務時間は自分の希望と全然違う所に入ると後々大変なので、ある程度は反映させられるとところを選びたい。
そして、近年栄養士だけでなく、転職は一定の年齢を超えても受け入れ先はあるものなので、いつになっても自分の条件にあったところを探す、ということもできます。
ただ、職歴などはある程度年齢相応にないと厳しくはありますが。
一方で栄養士免許や管理栄養士になったとしても、全然違う仕事をするのも悪くありません。
実際同学年で栄養士になった人の数割はすでに違う職種での仕事をしています。
栄養士としての限界(お給料や勤務条件)を感じたら、目先を変えてみるのも良いかもしれません。