カロリーと書いてあればカロリーが低いわけではない
我が家の長女が体重など気にするお年頃になってきました。
「カロリーの少ない食べ物は何?」と聞かれたので
「どんなのがカロリー低いと思う?」と聞き返すと
「カロリーメイト」と答えが返ってきました。
カロリーと書いてあるのだからカロリー少ないだろうという事・・・
この辺にジェネレーションギャップというやつを感じました。
昔はカロリーと言えば摂取するべきもので
不足を懸念するものでした
カロリーメイトなどは、忙しい人やアスリートが効率的にカロリーと栄養を摂取することが目的で販売されたものです。
ところが最近はカロリーと言えば控えるべきもので
カロリーとパッケージに書いてある商品の多くは
「カロリーゼロ」や「カロリー控えめ」というカロリーが少ないことをアピールするものばかりです。
そりゃ子供が見たら
カロリーなんちゃらっていうくらいならカロリー低いよね
と誤解してもおかしくありません。
他の商品でも同様の事が
スポーツドリンクも同様で、以前は運動で消費されるカロリーをいかに手軽に摂取できるのかを追求したものが販売されていました。
今だと、ポカリスエットがその路線を変えずにいますが
他の商品の多くは
運動で減らした分のカロリーを摂取してしまうのは勿体ないと言わんばかりにカロリーを控えているものがほとんどです。
こういった僕らの子供時代との違いなどを理解した上で、若い世代には情報を伝えていかないといけないと痛感しました。
価値観も異なる
僕らの若い頃は体型について気にするのはおませというか、少し大人びた少数の人達でしたが、今では完全インドア派で口癖が「面倒くさい」の我が娘ですら体型を気にしています。
運動をする子は僕らの時代と同じかそれ以上に運動している反面、運動をしない子の割合は増えていて、体育の授業以外は運動らしい運動をほとんどしないなんて子も珍しくはありません。
こういった運動量の違いは代謝の違いや消費カロリーの違いにもなるので、両者が同じように飲み食いしていれば異なる体型になるのは明らかです。
栄養相談をする場合には対象が成長器であれば、食事を減らすカロリー制限にはデメリットの方が多いので、運動量を増やしたり、間食を控えてもらうなどの方法を採用するべきですが、若い子は昔ながらの「食べるの我慢ダイエット」をなぜかやりたがる傾向があります(親からの情報なのでしょうか?)
健康的に痩せることの重要性、無理に痩せるとキレイにはなれないことなどが伝わっていないように感じます。
情報の溢れている時代だからこその難しさもあるのかもしれませんが。
なんでもいいから体重の数字だけを減らしたいという事は実際にはあまりないと思います。
体重が減るという効果はあくまで副産物で、目指すゴールはスリムになる・キレイになる・かっこよくなる・着たい服を着るなど、具体的でありながら数字に縛られないものであったはずです。
こういった点を大人が子供に伝えていくということも必要な時代なのかもしれません。