施設に一人しかいない栄養士は人間関係で困りやすい
僕の働いている法人は基本的に栄養士を施設に一人しか置いていません。
増やせないのかを本部に聞いたところ「人件費的に難しい」と言われました。
個人的に栄養士が施設などに一人だと
とにかくストレスが凄いと感じています。
自分が厨房に入るにしても入らないにしても大変です。
厨房内では職員同士の人間関係を円滑にするために骨を折り・・・
厨房外では厨房と他の職種の橋渡しをし・・・
中間管理職的な立ち位置の面倒さを抱えてしまいます。
特にこういった立場だと両方から不満を言われ、板挟みの立場になるので、自分が悪くない・自分の力が及ばない、仕事の範疇ではない事でさえも受け止めなければいけないのが非常に辛いところです。
若い頃はこういった仕事に無関心でした。
でも、ある時からはこういった部分こそ仕事を円滑に、楽しくする上で優先的に行っていかないといけない部分だということに気が付いて、痛くなる胃を抑えながら最初に手を付けるようになりました。
面倒な人こそ最初に手を付ける
人間関係は難しいと感じる人から手を付けるのが良いと短い人生経験の中で学びました。
どうしても後回しにしたくなりますが、そうすると避けている感が相手にも伝わりますし、変な噂が出てからでは更に面倒になります。
更に、こういった人もその人なりに考えた上で色々言っている事が多いので、それを理解したり、こちらの考えを伝えて理解してもらうという行動をとると、多くの場合歩み寄る事ができることが多いです。
最初は苦手だと感じていた人がそこで最高の理解者であり味方になったなんてこともあります。
特に栄養士が一人の現場では他職種からの理解が必要不可欠です。
仕事が特殊であることから「言わなくても察してくれるだろう」なんてことはありません。
- 言葉にする
- 会話を重ねる
仕事の話ではない何気ない会話ですらお互いの理解を深める一つの方法で、大切なものです。
実際今の現場に移ってからは
- どうしてこの現場の食事内容が現在のようになっているのか
- 食事(厨房)の課題は何で、それに対して現在どんな取り組みを行っている所か
この2点について多くの時間をかけて話をしています。
というのも、前任の栄養士がこの点を疎かにしていたので、食事に対して(ごはんの固さなど)不満を持っている人がいて、それに対して栄養士や厨房が何もしてくれていないと不満を持っている様子が見られたためです。
今では食材費の高騰があるにも関わらず本部が使用食材費を上げることに対し渋っているので、苦しいやりくりをして食事作りをしていることや
ごはんの固さなどへの取り組みについても現在どういう動きをしていて、それについて周囲からどんなリアクションがあって、今後はどう進んでいくのかという点を多くの職員と共有する事ができてきたと思います。
このあたりは会議なども上手く利用しながら情報と愚痴(笑)を流した影響もあります。
敵を作らず味方を増やす
職場の全員と仲良くする必要はないけれど、仕事に支障がない程度の仲の悪さに留める
仲良すぎると、それはそれで面倒になったりするので、距離感は難しいですが、栄養士が一人であるという立場を逆に利用してなるべく中立の立場を貫くとそれなりに上手くいく気がします。
誰かに味方し過ぎると知らないうちに知らない人から不満を持たれていたなんてこともあります。特に職場内で人間関係が上手くいってないところだと敵対する人同士との距離の取り方が難しかったり、お互いに味方につけようとして面倒なことになったりします。
そういった時には何事にも例外は付き物だと割り切ってしまう
どうしてもダメだと思ったら距離を取るのも一つの自己防衛ではあると思います。