異動して気づいた栄養士の苦労

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異動

栄養士の異動は大変

僕の働く法人では栄養士も数年で異動があります。

僕は最長ひとつの施設に7年いましたが、その後はある程度コンスタントに異動を繰り返しています。

そんなこと言っている傍から、今回は長くなる気がしていますが・・・

 

コンスタントに異動して気が付いたのは

栄養士の異動は恐らく偉い人や他職種からみるとそんなに大変じゃないと思われていること

実際には自分の形を整えるまでに労力やプレッシャーが多いこと

 

仕事として大きく違う現場もあれば基本は同じというところもあるのですが、仕事が大きく違えば異動が大変なのはもちろんのことですが、基本的には同じという場合でも細部は少しずつ違っているので、最初は大変です。

その大変さについてごくごく簡単に書いてみます。 

 

慣れるまでの大変さ

これは栄養士うんぬんの話ではないのですが、その場所に慣れないと非常に疲れます。

どこに注力して、どこは肩の力を抜いて良いのか分からないためです。

慣れている仕事だと、自分でも気が付かないうちにルーティンに落とし込んでいて「いつもの仕事」として簡単に処理できるようにしているものです。

でも、その落とし込みが出来ていないうちは常に高めの集中力でいるので疲労につながります。(仕事の重要度も現場によって異なることもあるので
 

仕事を整えるのが大変

これは現在進行形で僕が困っていることなのですが

大体の場合

前任者が整えてくれている部分に助けられることがある反面

前任者が散らかしてしまっている部分を整える手間に悩まされます。

 

今回の僕の場合、前任者の散らかした部分が人間関係・・・

僕個人のことを知る人がそれなりにいる現場なのが救いですが、栄養士が他職種との関係性を悪くしてしまうと必要な情報がもらえなかったり、出たい会議が知らないうちに終わっていたりすることがある(あった模様)ので、仕事上で良いので良好でなくともそれなりの関係を築いておいて欲しいものです。

でも、前任者が絶対的な信頼を勝ち取っているとそれはそれでやりにくいんでしょうけど(苦笑)

 

散らかって困る部分

すでに人間関係については散らかっている状態でバトンを渡されても困るという話をしましたが

書類も困ります。

 

今の悩みは無いと困る(監査対象などの)ファイルが作製されていなかったり

ファイルを見ても内容がさっぱり(難しいという意味でなく)だったり

そもそもファイリングのルール(順番など)が適当で欲しい書類を探すのが大変だったり、非常に困っています。

 

こんな情報いるの?

という書類が厳重に過去何年分も保存されていたり

価値観は人それぞれなので仕方ない部分もありますが、せめて監査に必要な書類は勝手に捨てたり作成してなかったりは辞めて欲しかったところ・・・

まぁ、前任の方は異動でなく退職なので集中力やモチベーションを失っていたという部分もあるのでしょう。

 

きれいに引継ぐために

僕が後任の人の為に常に意識しているのは

  • 仕事の流れが分かりやすいようにしておく
  • 仕事は必要最小限に留めておく

この2点です。

 

僕がこれまでにいた現場の方の引継ぎはスムーズにできたと自己満足しています。

それはこれからその現場を任される栄養士から

「この仕事はいつやれば良いですか?」と何回か聞かれた時に

「それは〇〇の人がやってくれるから栄養士の仕事じゃないよ、やらなくて大丈夫」というフレーズを何回も繰り返すことができた為です。

 

むしろ向こうからすれば

「完全に自分の仕事に集中できる時間が長すぎ!」と思ったでしょう。

僕も説明していて「あれ?僕こんなに仕事してないんだな」と思いました(笑)

 

でも、これが余計な仕事をすべて省いたあるべき姿なのです。

こうすることで、突発的に入ってきた新しい仕事にも余裕を持って臨むことができるのでトラブルや事故が起こりにくくなります。

 

仕事の流れに関しても同様で無理や無駄がない流れを意識すると、流れはシンプルになっていきます。

シンプルな流れであれば誰もがイメージしやすいので、引継ぎもぐっと楽になりますし、継続して行う人も楽だと思います。

 

まとめ

案外まじめな人ほど仕事の枠組みを広げようとする傾向があります。

これは恐らく誰かに貢献したいという思いが強く、そのための方法を思いつくまま実行するからだと思います。

でも、その仕事があまりにスペシャルになり過ぎて、他の人では同様に行うことが出来ない(再現性が低い)のであれば、やはり何らかの対応をしていかないといけないと思います。

 

新し事をする際には

・本当にそれが必要か

・実施した際には効果測定をいつ・どう行うかを決めてはじめる

・効果がないのであればやり方を変えるか、いっそ辞める

なにかを始めると辞めることが悪いような気がしてついつい惰性で続けてしまいがちです。

こういった惰性の仕事は僕がそこに異動した際に

「これは何の為に行っているんですか?」と聞くと

「分かりません」

「昔からやっているので」

と、完全に無駄な仕事と化していることが殆どです。

 

特に大事なのは初期の見直し段階までのところなので

ダラダラ続けるということだけはしないように決めると良いと思います。

 

僕は面倒くさがりですが、本当に必要な仕事ならちゃんとやります。

ただ、世の中

やる側のやった感を得るためだけの仕事が多すぎます。

何のためにやるのか

意味はあるのか

この2点については常に問いかけながら仕事を行いたいところです。