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情報を探すつもりが何か買わされそうになる
ネット上には様々な健康や病気に関する情報が出回っています。
もちろん参考になるものもたくさんありますが、中にはこちらに情報を与えてくれそうな切り口でありながら最終的には薬やサプリメント、健康グッズなどを買わせるように仕向けてくるページも多くあります。
今回はそういったページを見る際の注意点をいくつか簡単に書いていきます。
注意点① 不安を煽るものに注意
基本的に詐欺などもそうですが、こちらを不安にさせてから
「そういった不安はこちらの商品で解決」という手法を多く用いてきます。
このため、
やけに不安を煽ってくるな、とか
なんとなく不安になってきたと感じた場合にはそのページをそっと閉じて他の情報源に行くことをお勧めします。
実際病名で検索をかける人はその病気で困っている、あるいはその病気かもしれないと不安になっているので、そういった人をターゲットに(悪い意味で)商売しているサイトもあります。
注意点② 具体的にいくつか例を出して相手を当てはめさせる
不安を煽るという意味では注意点①の派生とも言えるのですが
いくつか具体的な例を挙げてきます。
そして
「そういった症状の人は〇〇が不足している!」
などのようにしてあちらの紹介したい商品ページに案内していきます。
こちらはちゃんとしていない占いなどで用いられる方法にもなるのですが
実はこの具体例が実際には具体的ではないことが多いです。
実際に良く利用されるフレーズはこの辺り
- 最近疲れやすいと思うことはありませんか
- 疲れが取れにくくなっていませんか
- 肩こりが酷い
- 腰痛が酷い
- 目が疲れる
こんなのは現代人にとって共通の悩みみたいなもので、栄養が足りていようが、病気でなかろうが多くの人が抱えている悩みです。
それを何かが原因のように思いこませて不安にし、あたかも解決策のように売りたい商品を紹介するという流れはあちこちで見かけます。
注意点③自律神経、交感神経が出てきたら注意
- 自律神経の乱れ
- 交感神経と副交感神経のバランスの崩れ
こんな感じに自律神経や交感神経が出てきた時も要注意です。
たしかに乱れると大変だし、体調不良の原因となるものですが
これらは多くの理由が複合的に混じりあって起こることが多いものです。
何か一つの解決策で魔法のように良くなるということはあまり期待できないので、このフレーズに効果的な何かを紹介されても聞き流すくらいが良いでしょう。
実際に僕が自律神経の乱れや交感神経と副交感神経のバランスが崩れているという事を相談されたのであれば
- 睡眠をしっかりとる
- バランスの良い食事をとる
などを挙げます。
要は生活のリズムを整えましょうというのが最善策であり、解決できる食べ物やサプリがあるとは思いません。
少しマシになるという可能性くらいはあるでしょうけど、そこに高いお金を払う価値があるのかというと・・・
ちなみに他に注意すべきワードとして以下のようなものがあります。
マイナスイオン
科学的に効果があるという実証はありません。
最近はそういった情報も広まったので、あまり見かけなくなったフレーズでもありますが、一時期あちこちで聞いたことを考えると、ちょっと不思議ですよね。
空間除菌
空間を除菌できたとしても、その後密閉していなければ外から何らかの菌やウイルスは入ってくるので、効果的か疑問である上に、例え効果があったとしてもそれを効果的に使う事が困難な(この場合部屋を密閉し続けることが難しい)ので、有効利用できないものをあたかも有効なように見せていることが多い。
インナーマッスル
そもそもどこからインナーマッスルでどこからアウターマッスルなのかという点についてまだまだ曖昧。
そして健康の為であれば、インナーマッスル、アウターマッスルなど気にせず、「まずは運動習慣を身につけましょう」というのが最も重要であるはずなので
インナーマッスルという言葉をやたら強調するのは商売の匂いしかしません。
実際に少し前までは女性向けのマーケティングに頻繁に使用されていたフレーズの代表である「インナーマッスルですが
最近は女性が通常のウエイトトレーニングを行ってもホルモンのバランス的に男性のボディビルダーのような体にならないことが広く知られるようになったので、インナーとアウターに言葉を分けることに商売的な旨味が無くなってきたのか、ほとんど耳にしなくなっています。
信頼性が比較的高い情報源は?
病気に関して最も信頼できるのはもちろん病院が流している情報です。
ただ、栄養に関しては医師の中でもトンデモと言われる、テレビなどで誇張されたおかしな情報を信じている方もいるので、あくまで病気に関してと思っておいた方が良いでしょう。(医師のカリキュラムに栄養学は含まれない)
栄養に関しては個人的な意見を言わせてもらえれば
ネットで栄養について調べようと思うくらい興味を持つ方のほとんどが
「問題ない状態」だと思っています。
だからそもそもサプリメントなど購入する必要性がない
アスリートなど通常の食事では栄養が不足することを恐れているのであれば、直接栄養士に相談した方が良いと思います。
- どんな運動をしているか
- どの程度食べる事ができるのか
- 現在の食事状況はどうなっているか
ここら辺は個人個人で異なるので、一概に語ることが難しい為です。
後は血液検査で貧血が指摘された場合などは医師に相談という方法もあります。
問題となる場合としては
「ダイエットをしたいので、その方法を探す」などの状況です。
こうなるとダイエット商品を売りたい人はたくさんいるので、途端に怪しい情報が増えていきます。
要注意です。
まとめ
ネット上には様々な情報が出回っています。
もちろん善意から提供されている情報もたくさんあります。
一方で、相手側がこちらが来るのを手ぐすね引いて待っているということもあります。
商品紹介が始まったら
「あぁ、ここはそういうところだったのね」とブラウザバックして他のページへ向かう、というくらい気楽にネットサーフィンをする方が良いのかもしれませんね。