外食の価値観は昔と異なる
僕が小さい頃、外食はイベントのひとつでした。
連れて行ってもらうお店はきれいに飾られていて、お値段は高め
いつもは食べられないような料理を食べられる夢のような時間でした。
ところが、現在僕が親になって子供と外食に行く理由は
- 出先で食べられるお店に入る
- 料理や片付けが面倒
なんというか、イベント感はまったくないです・・・
お店を選ぶ時も何かを祝ったり記念日でもなければ安さを念頭においてしまいます。
こういった変化はどうして起こってしまったのでしょうか?
僕と父親の収入の差はもちろんあるでしょうが、街に並ぶお店も安さが売りのチェーン店ばかりとなっているという現状についても少し考えていきたいと思います。
外食に求めるものが変わった
すでに書きましたが、僕も全く高いお店に行かないというわけではありません。
高いけれど良い料理を出すお店自体は今でも賑わっていますし、それ自体を求める人はいて、ニーズはあります。
でも、街を見渡せば目に入るのはチェーンのファミレスなどが圧倒的に多くなっています。
そう言ったお店で出される料理は安く、味は値段相応という感じです。
そういったお店を使う時は家事の手間を減らす目的や友人たちとおしゃべりのついでに食事を済ませる場面が個人的に多いです。
時間に追われる現代人は食事の時間を大切にする傾向が薄くなって、何かのついでに食べたり、調理の点などを省くことが増えています。
その方法の一つに外食も含まれてきたと言えると思います。
だから味は二の次
安くて手軽というファーストフード化が進んでいます。
更に最近はウーバーイーツや出前館のようにお店と僕たちをつないでくれる配達ビジネスも賑わっています。
お店に出向くという手間さえ省けるようになった今、次はどんな手間が省けるかは次のビジネスチャンスになるでしょう。
昔の外食自体がイベントだったころは、お店にいる時間や雰囲気も楽しむものでしたが、お金だけでなく、時間的にも現代人は余裕がないと言えます。
変化によるデメリット
こういった変化は僕たちの生活が変わったことに関連しているとも言えますが、一方でデメリットというか疑問に思う点もあります。
安いお店では、人件費を浮かせるためにカット済みの野菜や肉を使用したり、レンジでチンするだけの冷凍品を使用してお店での調理を極力減らしています。
そういったものを外食で食べる必要があるのかどうか
そしてこういった商品が安くなればなるほど品質についても怪しくなってきます。
食品の偽装事件などが数年に一度くらいの間隔でニュースになるのも、安くすることに躍起になった企業の暴走によるものという事もできます。
こういった安く外食できるお店の増加は、消費者である僕たちがそういったお店を多用することにより、企業がニーズが高いと判断してお店を増やしていった結果です。
そういった意味では、責任の一端は僕たち自身にあるし、今後もこの傾向はしばらく続くだろうと予想できます。
もちろんそういったお店が悪いというわけではありませんが、「安いんだからしょうがない」のような感覚を提供する方も食べる方も持ってしまうのは少し危ないと感じます。
安さ=リスクの容認にならないくらいには注意力を持って生活していきたいものです。