体重・BMIが低く体脂肪率が高い人は隠れ肥満の可能性

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隠れ肥満

隠れ肥満とは

隠れ肥満とは

体重は肥満とは言えず(むしろ標準より低いこともある)

それに伴ってBMIも標準またはそれよりも少ない数値でありながら

体脂肪率は高い、あるいは肥満と言われる数値になっている状態を指します。

 

こういった方の外見はほっそりとしていることも多く

周りからは「スレンダーだ」「スタイルが良い」という評判があったりします。

 

では、この隠れ肥満は何が問題になるのでしょうか?

 

隠れ肥満は代謝が悪い

体重が少ないのに体脂肪率が高いという隠れ肥満の状態は

筋肉が少なく、脂肪が多い状態を意味します。

この筋肉とは、力こぶなどを作る骨格筋の他に内臓についている筋肉なども含みます。

それらの量が少ないことから基礎代謝が低くなってしまい、安静時にも使用するエネルギーが少なくなります。

この状態は太りやすく痩せにくいという状態を意味するので、好ましい状態ではありません。

 

筋肉が少ないことでのデメリット

体脂肪率が高いということは脂肪の割合が多いという事なので、必然的に筋肉の割合は少なくなります。

では、筋肉が少ないと、基礎代謝が下がる以外にはどんなデメリットがあるでしょうか?

 

①筋肉が少ないと体温が低くなりやすい

②筋肉が少ないと日常生活で困る

大きくこの2つを覚えておくと良いでしょう。

 

特に②の日常生活での困り感ですが、実は若いうちにはほとんど実感することがありません。

高齢になって、階段の昇り降りや重たいものをも落ち挙げる時などに困る形で、特に筋肉が少ない状態になると、寝た切りのリスクが高まります。

 

どんな人が隠れ肥満になるのか

どんな人が隠れ肥満になりやすいかというと

体質の他にはダイエットを繰り返し行ったことがある人に多く見られます。

 

この場合のダイエットは運動を行わなかったり少ない状態で、食事を大幅に制限して行うものである場合が多いです。

 

運動を行わないで食事を大幅に制限すると、脂肪も減りますが、同様に筋肉もがっつりと減ります。

これはダイエット中の体が「最近食べるものが手に入らなくなった」と緊急対策を行うのですが、その中に蓄えていた栄養で食べ物が手に入るまでの期間をしのぐというものがあります。

その蓄えていたものが脂肪であり筋肉という事になります。

 

この時、一定以上の強度の運動を行っていると

今の生活を維持するにはある程度の筋肉は必要だと体が感じて、筋肉を分解し過ぎないようになる部分もあるのですが、ほとんど体を動かさなければ「こんなに筋肉無くて良いな」と体が判断して筋肉を必要最小限まで減らしてしまいます。

 

ここまではまだ良いのですが、この方法でダイエットに成功した後に元の生活に戻ってしまうとリバウンドが起こります。

このリバウンドで増えるのは脂肪です。

筋肉はダイエット時に減らしたままになります。

こうして筋肉が減り、脂肪は増えることで、外見上は太っていないのに体脂肪率は高いという隠れ肥満が生まれます。

 

なぜ外見上痩せた隠れ肥満になるのか

体脂肪が多く、太りやすくなっているはずの隠れ肥満で、外見は痩せて見えるのはどうしてかというと

ダイエット慣れしているからです。

太ってきたら、さっと食事を制限して外見上の痩せと体重の現象を済ませてしまう。

結果的に健康的ではないとはいえ、ダイエットのベテランがなりやすいのが隠れ肥満なので、こういったことが起こります。

 

健康的に痩せるには

最後に健康的にダイエットをする方法について

①極端な食事制限は行わない

②無酸素の運動も多少取り入れる

③上記2つをなるべく習慣として取り入れる

これが良い方法です。

 

ダイエットとは短期間で痩せて、そのあとは野となれ山となれというものではありません。

正しい生活習慣を身に着けることがダイエットです。

今の生活で太ってしまうのであれば、その生活パターンや習慣はその人にとって良いものではないということなので、短期的に我慢するダイエットではなく、根本的に生活習慣を見直すという行動がダイエットになります。

 

痩せたい理由として外見を良くしたいというものが上位に来る以上、隠れ肥満がなくなるということもないと思いますが、できれば健康的に痩せられるようにして欲しいと思います。