筋肉では基礎代謝はそんなに増えない
筋肉をつけると太りにくく、痩せやすい体になる
以前はそんなことが言われていて、浸透していました。
ただ、最近ではそこまでの効果は期待できないということが分かってきています。
筋肉が基礎代謝に占める割合が低い
では、どうして筋肉を増やしても痩せないのかという点について簡単に書いていきます。
まず、筋肉は維持するのにエネルギーを使います。
そのため、筋肉が多い方が維持するために使用するエネルギーが大きくなり、痩せたり、太りにくいというのが以前の通説でした。
基礎代謝は内臓や筋肉が私たちが無意識のうちに使用しているエネルギーです。
生きるために利用するという感じで。
昔は基礎代謝の60%が内臓、40%が筋肉(骨格筋)で利用されていると言われていて、僕の場合でも基礎代謝だけで1600㎉以上毎日消費しているので、40%だったならかなり大きな数字になります。
ところが、最近では基礎代謝における筋肉の割合が18%と一気に下げられてしまいました。
厚生労働省なども発表している正式な数字です・・・
研究が進むとこういった残酷な真実が明るみになってしまうこともあるという一例ですね。
つまるところ、筋肉に対する消費エネルギーの期待値が一気に半分以下になってしまったということです。
これにとって筋肉さえつければ痩せやすくなる、太りにくくなるという期待は半分以下になってしまいました。
では、運動習慣のある人はなぜ痩せるのか
そうはいっても、筋肉多い人は太っていない人が多い
という方もいるでしょう。
これは、筋肉にはある程度基礎代謝(18%と言えども)を高める効果があるということと、その筋肉を維持したり、増やすための運動そのもので消費するエネルギーが大きいという点が理由として挙げられます。
特にパッと見た目でも分かる大きな筋肉を持っている人は、かなり強度の強い運動素を習慣化しています。
この運動そのものによって消費されるエネルギーも大きくなることが結果的に太らなかったりする理由になることがあります。
ただ、筋肉を大きくするにはエネルギーもたくさん摂取する必要がありますから、大会前のボディビルダーさんのように極端に絞れているというのはあまり見かけないとも思います。
まとめ
筋肉をつければ基礎代謝は大きくなるものの、そこまで期待できません。
ただし、少しの差であれど基礎代謝が上がることも事実なので、筋肉は大いに越したことはありませんし、加齢による衰えが問題視される昨今ではダイエット目的以外でも筋肉をつけておくことは非常に大事です。
ただ、ダイエットに関してのみ、運動だけでダイエットすることは難しいので、食事を見直しながらバランスを取っていく方が継続しやすくなる、という点は大事になります。