食事の出前・宅配は健康に悪影響かも
緊急事態宣言により、外出を控える人が増えたことで外食産業は困難に陥りましたが、その打開策としてお弁当を作ったり、ウーバーイーツを代表とする宅配(デリバリー)に活路を見出しました。
私たち消費者側も外出するというリスクを冒さずに、外食の味を楽しめるということもあり、食事の出前や宅配を利用する人はこの機会に一気に増えました。
ただし、手軽に外食の味を楽しめるというのは便利な反面、実質的な外食の回数の増加、それによるエネルギーの過剰摂取という問題にもつながる可能性があります。
高カロリーになりがちな外食
外食はおいしさが最優先になります。
どんなに健康的な食事を作っても、それがおいしくなければ繰り返し利用してくれる人ができず、商売として成り立たなくなるためです。
また、健康的ではないいう印象を多くの人が持っているラーメンやファーストフード店が人気があるのも、商売的には健康的であるかどうかよりも、手軽さやおいしさが優先されるということを裏付けています。
今までは外食をするにはそのお店に行くというひと手間がありました。
それが食事の宅配普及によって、家にいながら簡単に食べられるという状況になったので、出前や宅配を外食として扱うと、外食の回数が大きく増えたという人もチラホラ見かけるようになりました。
ただし、個人的にはこういった出前や宅配を利用すること自体は特に問題視していません。
あまり頻回に利用すると、エネルギー過剰になる可能性があるので、そこさえ注意してもらえれば良いと思います。
家にいる時間が増えると体を動かす機会も減少するので、そういった点でもバランス感覚が必要です。
デリバリーは実際便利
こういった出前や宅配は非常に便利です。
実際、出かけられない状態だったり、テレワークで机の前から離れられない場合でも簡単に注文出来て家まで届けてくれるわけですから、まさに時代にフィットしたタイミングとなりましたし、一度この便利さを覚えれば、テレワークではない状況になったとしても継続して利用する人も一定数いるでしょう。
お店に行きたいけど人の密集は避けたいなどの解決にもなるので、様々なニーズに答えることもできます。
実際、僕の友人でこの期間に出前や宅配の便利さのとりこになってしまった人もいます。
デリバリーやお弁当の注意点
外食店で持ち帰ることのできるお弁当を作るところも増えました。
これも便利ですが、注意して欲しいところがあります。
それは、揚げ物や脂っこいものが多いので、続けてそういったものを選択しないということです。
から揚げなどは人気もあるし、手軽でお弁当向きです。
その他の揚げ物などもそうです。
そういったものを毎日のように食べ続けてしまうと、やはりエネルギーの過剰になるし、似た調理法のものばかり食べるとバランスも崩れがちです。
食べたいという欲求と、最近の食事内容が偏っていないをを天秤にかけて選択していきましょう。
海外では不健康の兆し
実際にロックダウンまで行ったシンガポールでは、外に出られないことが食事内容に大きな影響を与えたという報告もあります。
この内容では以下の現象が見られたとしています。
- 野菜・野菜料理を頼む割合の減少
- 炙り焼き・揚げ物を頼む割合の増加
- 飲料を頼む割合の増加
こういった頼むものの変化は外に出られないというストレスによるものもあると思います。
そのストレスを食べるもので解消しようとした結果、満足感の高い食事や飲料を求めてしまう。
健康的とは、体と精神の状態がどちらも整っていることを表しているので、こういったバランスをどこで取るのかは難しい問題でもあります。
外食を食べるための選択肢が広がった今だからこそ、こういったバランスについて考えてみるタイミングとも言えます。