チャーシュー麺はタンメンより痩せるという情報の注意点
先日、主治医が見つかる診療所という番組内で
チャーシュー麺はタンメンよりも痩せる
という話がありました。
豚肉のL- カルニチンは脂肪燃焼を促進する、更に豚肉のビタミンがエネルギーを効率良く利用できるので、チャーシュー麺は野菜ばかりのタンメンと比較して痩せやすいと出演している専門家(?)が話していました。
個人的に気になる点がふたつ
- タンメンにも豚肉は入っている
- タンメンの野菜にもビタミンB群は含まれる
- そもそもスープから何から異なる比較に意味がない
この人、もしかしてタンメン食べたことないんじゃないか・・・と疑わずにいられない。
タンメンよりもチャーシュー麺の方が使用する豚肉の量が多いと言えばそうなのでしょうが、こういった分量はお店によっても異なるし、この条件で言えば、有名ラーメン店の肉や野菜がてんこ盛りで脂ギトギトのラーメンが最も健康的となってしまいます。
比較に意味がないというのは,
チャーシュー麺は醤油ベースのスープですが、タンメンは醤油でないことが多いです。
そうなればベースの調味料や脂なども異なります。
「麺類だから」という括りだけで比較対象にするのは乱暴だと感じました。
これをご飯物に置き換えるのであれば
中華丼と豚丼では豚丼の方が痩せるみたいになると思いますが、こうなると「なぜその二つを比較したのか?と疑問に思うはずです。
せめて同じ肉物で比較してくれないと、実はその二つは競合相手にはならないということが分かります。
カルニチンの過信は禁物
ちなみにこのお題にあるカルニチン(L‐カルニチン)
僕も減量するのにサプリメントや含まれている食品を食べるなど行ったことがあります。
特に単体で痩せられる薬のようなものではなくて、あくまで運動やその他食事のコントロールをした上で利用するものという感覚で、唐辛子のカプサイシンなどの方が発汗量が増えるので効果を認識しやすいと思います。
そのため、カルニチンを過剰に信頼して、「カルニチンを摂取すればあとは何を食べても大丈夫」というわけにはいかないし、今回の情報提供の仕方はこういった誤解をされても仕方がない報じ方だと思います。
個人的にテレビのこういった情報は信用してません。
今回も野菜たっぷりのタンメンよりもチャーシュー麺の方が痩せやすいというインパクトで視聴者を獲得したいという思いが前面に出過ぎていて、本当にそれで痩せるのか、という点が置き去りにされてしまっています。
テレビは決して視聴者を健康にしようと思っているわけではなく、視聴率をいかに稼ぐのかを優先させています。
それを肝に銘じながら情報収集する必要があります。
実際こういった番組に出演した同業者の中には、「これで痩せられる」という根拠を出して欲しい、と無理難題を出されて四苦八苦しながらテレビで答えたなんて言う人もいます。
つまり、専門家が伝えたいことを伝える場ではないということ。
僕もいつもはこういった番組は見ないようにしていますが、今回はたまたま家族が見ていたので耳に入りました。
個人的にはこの手のもので信用しているのはためしてガッテンだけですね。
最後に
最後になってしまいましたが
この放送内容から感じる「では毎日チャーシュー麺を食べていれば痩せるのだろうか?という疑問について
痩せません
むしろ太る可能性の方が高いです。
カルニチンが入っていようがいまいが、活動量が低かったりすれば摂取カロリーの多さから太ります。
さらにスープもある程度飲むと塩分が多いので、あまり頻繁に食べることをお勧めするものでもありません。
本当にインパクトだけを狙った情報ということでしょう、特に参考にする必要はないでしょう。