ゼロカロリーの甘味料なのに太る?
ダイエットブームの影響もあり、カロリーに興味を持つ人は非常に多くなりました。
そのため、カロリーの多い糖類に変わり、ゼロカロリーの人工甘味料が多くの飲料に取り入れられ、カロリーの少ない飲み物が増えました。
ところが。
本来は糖質とカロリーの多い飲み物から人工甘味料によってカロリーの低下した飲み物に変わったのだから痩せるはずですが、そうならないというケースが実は少なくありません。
今回はこの理由について簡単に2つだけ紹介したいと思います。
※人工甘味料という記載は法的にすでに行わなくても良いことになっているので、文中では人工・(人工)・甘味料だけの記載と少し散らかってしまっていますが、すべて同じものを指しています。
甘いものは食欲を増進させる
カロリーの問題ではなく、人工甘味料による甘いという感覚が食欲を増進させてしまうので、いくら飲料のカロリーを減らしても、その分かそれ以上に食べ物などでカロリー摂取してしまっている。
これも難しい話で、甘いのがダメであれば通常の糖類(砂糖や果糖ブドウ糖溶液)も当然ダメで、むしろそちらほどカロリーのない人工甘味料は選択肢としてアリのようにも思えますが・・・
意外と飲み物でカロリーを抑えているから・・・・と食べ物に対して自制がきkなくなるケースも多いですし、飲料での摂取カロリーと食べ物のカロリーでいうと食べ物の方が高くなりがちなので、自分ではバランスを取っているつもりでも、なかなか上手くいかないという実情があります。
また、痩せるためにはカロリーをしっかり押さえる必要もありますから、人工甘味料の飲料+食べ物での制限まで行う必要があり、その際に甘いもの(甘味料)による食欲増進がネックになります。
腸内環境への影響が未知数
近年腸内フローラと言われる腸内環境が人の体(健康)を左右する重要な要素だと分かってきました。
さらに太りやすさなどにも腸内細菌のバランスなどが関わっていることもわかっているので、注目されています。
腸内環境の良し悪しが体調や病気に関連するわけですが、(人工)甘味料がこの部分について何かしらの影響を与える可能性が示唆されています。
というのも、(人工)甘味料は消化吸収されません。
そのためゼロカロリーなわけですが
この人体では消化吸収されないという特徴
食物繊維と同じなんです。
そして食物繊維は腸内細菌にとって重要な餌となります。
では、同じ特徴を持つ(人工)甘味料が腸内細菌にとって何かしらの影響を与える可能性もあるのではないか?と考えられています。
この手の実験は人間で行うことなどは難しく、さらに(人工)甘味料を摂取したからといってすぐに何かしらの変化があるわけでもなく、何かあるとしても、長期間継続的に摂取した場合などが対象になるので、僕らが腸内環境への(人工)甘味料の影響について知るのはかなり先になるか、ずっと分からないまま・・・という感じになりそうです。
こういった問題は自分がどう考えるのかが重要なので
セーフティーに避けるのか
上手に利用していくのか
どちらが正しいというものでもありません。
恐らく管理栄養士でも、カロリーの数字を絶対の指標と考える人は積極的な利用をするかもしれないし、食品添加物自体を嫌いな管理栄養士はこういった飲料を飲むこと自体を嫌がるでしょう。
専門職でも、こんな感じなので、「何を根拠にどう判断するか」を自分なりに持つことが大切だと思います。
ちなみに僕は基本的には甘味料全般を避けますが、そもそも糖類の入っている飲料自体も避けているので、そんなに意識していません。
意図せず何かに入っていた場合には「まぁ、少しくらい」という感じで特に気にせず食べてます。
あまり神経質になりすぎるとストレスの方が体に悪い影響があるので。悩み過ぎないことも大切だと思います。