利用者さんとじゃがバターを作った話

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じゃがバター

障害者福祉施設でのじゃがバターな思い出

僕は障害者福祉施設で栄養士をしていますが、こういった施設でも様々な取り組みがあります。

今回は利用者さんと一緒にじゃがバターを作ったので、その思い出話を書いていきます。

 

なぜじゃがバターを作ったのか

まず、じゃがバターを作るに至った経緯です。

 

いきなりじゃがバターを!

という話になったわけではもちろんなくて

園芸活動でじゃが芋を育てていて、それが収穫できたので、それを使って何かできないか?というところがスタートです。

 

採れたじゃが芋はSサイズのものたちで直径5㎝ないものが多くありましたが、自分たちで育てたものを食べるという活動は僕も小学校の時体験したものをまだ覚えているので、何とか形にしてあげたいな、と思っていました。

 

園芸を担当した職員とその活動に参加した利用者が熟慮した結果、じゃが芋の味が前面に出て、調理が簡単であるということかたじゃがバターを実施することに決まりました。

ちなみに僕はこういった話し合いも大事だと思っているので、あえてその席には同席していません。

いれば、みんな栄養士に意見を求めてしまうでしょうけど、それだと自分たちで決めた感がなくなってしまうので。

 

実施当日は意外な苦労が 

事前の準備については、厨房が主体で行うのはバターの購入くらいだったので、特に問題ありませんでした。

 

しかし、当日そのバターを小さいじゃが芋に乗りやすい大きさに切り分けておこうという準備が以外に手間取りました。

1㎝角にバターを永遠と切り分けるのは新しい経験でした(笑)

手から伝わる体温で溶けないように氷を用意し、場合によっては冷蔵庫にバターを戻したりしながら地味に作業を進めていきました。

 

切ったバターは氷を入れたバットの上にさらにバットを乗せそこにサランラップを敷いておいたものにくっつかないように並べていきます。

 

なんか調理ではない何かをしている気分にもなりましたが、それは準備段階では仕方のないところです。

 

こうして苦労は報われる

うちのような施設ではスケジュール通りに進行することは稀です。

この日もやはり時間はかなり押しました。

 

そこで、準備しておいたバターやこっそり用意していた半分蒸してあるじゃが芋が非常に好評でした。

 

単純にこうした準備を評価されることも嬉しいことですが、今回もっと嬉しかった、というか驚いたことに、みんな切りものとか上手だったということがあります。

うちの施設は一般就労できそうな人の少ない生活介護の施設ですが、じゃが芋に切込みを入れるところなどは、一度説明してやって見せるだけでほぼ完ぺきにできていました。

恐らくご家族が一緒に料理をしたり、それを手伝ったりということがあったのでしょう。

こういう生きるための力を見ると最近すごく感動してしまうのは、僕が歳をとったからかもしれませんが、こういった背景が垣間見えるだけでも、この手の企画はやった甲斐があったのではないかと個人的に思います。