運動時の水分補給にジュースを使わない理由
運動時には汗で体の水分が失われていきます。
わずか数パーセントの水分を失うことが運動時のパフォーマンスを下げることが明らかになって以降、水分補給の重要性は非常に高くなっています。
そんな運動時の水分補給として、スポーツドリンクやお茶が利用されることが多くあります。
これらは運動時でもあっさりした味で飲みやすいという点から使用されている方も多いと思います。
スポーツドリンクにおいては汗と共に失われるミネラルを含む商品が多くあることから、運動時のパフォーマンス維持と共に熱中症の予防などにも効果が期待できます。
お茶はカロリーがほぼないこと、お茶のカテキンには脂肪分解を促進する働きがあることから、ダイエット目的などに利用すると効果的です。
このように飲み物によって水分補給だけでなく、様々な効果が期待できる反面、運動時にジュースを飲むという話についてはほとんど耳にしません。
今回はどうして運動時の飲み物としてジュースが推奨されていないのかを簡単に書いていきます。
運動前ならジュースも効果がある
最初に100%オレンジジュースは朝食時や運動前のエネルギー補給に効果的であるという点は触れておきたいと思います。
オレンジジュースは果糖を含み、ビタミンCをはじめとした栄養素も摂取できます。
運動前のエネルギー摂取としては非常に優秀ですし、これから通勤・通学という際には朝ごはん時に飲むこともおすすめです。
運動時にジュースが勧められない理由
では、どうしてオレンジジュースを運動時に飲むことを推奨していないのかというと、いくつか理由がありますが、今回は特に厳選して2つ紹介します。
甘くて運動時には口に合わない
オレンジジュースは甘味と酸味がありますが、そうはいっても運動時に飲むにはその甘さが喉につかえるような感覚になり、飲みづらい・飲めないという人も少なくありません。
最初に挙げたスポーツドリンクやお茶が運動時に好まれるのは、あっさりして運動時にも飲みやすいからこそと言えます。
運動時は疲れてもいますから飲みやすいというのは思いのほか大事になります。
吸収が遅い
何か水分を飲み込んだからと言って、瞬時に体に吸収されて乾きが癒されるわけではありません。
そして吸収には浸透圧が関わっています。
スポーツドリンクは浸透圧を体と同じくらいかそれよりも低く調整することで、体内に素早く吸収されるように考えられているものが多くなっています。
一方のジュース類は果糖などが多く含まれるので、浸透圧の関係上、体内への吸収が遅くなります。
せっかく摂取した水分も素早く吸収できないのでは勿体ない話になります。
こういった理由から、運動前後の糖質などの補給減としては100%オレンジジュースは優秀であるものの、とにかく素早き吸収などが求められる運動時には他の飲み物に劣ることからおすすめされていないということになります。
適材適所というイメージ。
オレンジジュースは基本100%
さて、オレンジジュースの話をしたところで、おまけの話。
基本的にオレンジジュースは100%のもの以外は飲まない方が良いでしょう。
オレンジジュースを飲む際にはオレンジジュースに含まれる栄養が目当てなので、薄められたものを飲んでも目的な十分に果たせません。
また、果汁100%でない分不足する甘さは別の糖類で補われていることもほとんどです。
果糖ブドウ糖溶液やショ糖(砂糖)で不自然に甘くした飲料をお勧めする理由は特にないので、基本は100%のものを飲むようにしましょう。
最後に
個人的には運動時にオレンジジュースも絶対ダメというわけではないと考えています。
ただ、それよりも向いている飲料がたくさんある、スーパーやコンビニでも手軽にスポーツドリンクなど手に入る状況であえてオレンジジュースを飲まなくても良いんじゃないかくらいの感覚で捉えています。
実際にフットサルをしていると、たまにコーラ飲んでゲップしながらプレーしている人も見かけますし・・・
ただ、しっかりとプレーしたいのであれば、しっかりと口にするものも選ぶべきだと思います。
僕の周りの上手なプレーヤーは基本的にプレー中に変なものを飲んでいません。
一事が万事という言葉もあるように、簡単にできることは手を付けて、後悔のないパフォーマンスを発揮できるようにしたいところです。
たまに、試合など本番という時にはしっかり準備するけど、普段の練習では食べ物、飲み物、睡眠時間など気にしないという人もいます。
でも、練習からしっかりと高いパフォ-マンスを発揮することで、自分の能力は高まります。
試合だけがんばるのでは、ある程度で頭打ちになってしまうので、常日頃から口に入れるものや自分の体調などに気を付けたいところです。