運動前後の食事にバナナが推奨されるのはなぜか
「今日は試合なんでしょ、バナナ食べていきなさい!」
こんな会話が日本中でどれだけされたことがあるでしょうか?
そのくらいテンプレート的なセリフとなっています。
では、どうしてバナナはこういった場面でおすすめされる食材なのでしょうか
今回はその部分を簡単に書いていきます。
バナナは即効性が高い
バナナの糖質である果糖やブドウ糖は吸収が早いという特徴があります。
このため、運動前に食べるエネルギー源として優秀です。
消化吸収が速いということは、運動時に胃腸に負担をかけにくいので、特に運動前には大事になる要素です。
また、バナナ一本でごはんを茶碗に半分程度食べるのと同じくらいのカロリーを摂取できるので非常に手軽です。
また、運動後に消費しきったエネルギーを速攻で補給するにも消化吸収が高いに越したことはないので、運動前後は特に消化吸収の高いものを摂取することは重要になります。
また、上記の栄養的な部分以外でも
- 手軽に短時間で食べることができること
- コンパクトなので外で食べるのにも苦労しないこと
- バナナ自体に甘さがあり、食べるのにもおにぎりなどより気楽であること
こういった理由で、重宝されています。
でも、食べ過ぎは注意
いくら消化吸収が速いと言っても食べ過ぎには注意が必要です。
過剰な摂取は運動までに消化が終わらない原因になります。
運動中も消化が行われていると、消化器官に血液が集中してしまうので、運動時に脳への血流が十分でなくなり、注意力が散漫になってしまったり、判断ミスをする原因にもなります。
また、バナナは食物繊維も多く含んでいるので、食べ過ぎると便意を催すきっかけになり得ます。
こういった理由から、運動前2~3時間前にバナナを1~2本食べるくらいにしておくのが間隔や量的な部分で無難と言えます。(運動強度や消化吸収能力にもよりますが)
もちろん、運動で良いパフォーマンスを発揮しようと思うのであれば、運動直前だけでなく、他にも気を遣う必要がありますので、なんでもかんでもバナナでなんとかなるというわけではありません。
個人差を考える
消化吸収能力には個人差があります。
運動前にそれなりに食べても消化が速いので、そんなに影響の出ない人もいれば、前日に何を食べたかまでもが、当日に影響する人もいます。
バナナは消化・吸収しやすい食品ですが、それでも、人によっては運動している時に違和感があったりすることもあります。
自分は実際に体を動かす何時間前にバナナ何本なら問題ないのかなどを知っておくことは本番をよりよく迎えるために必要なので、余裕があれば、試合などの前日から何をどのタイミングでどの程度食べたのか3食の食事や飲み物も含めてメモをして、その結果として試合のパフォーマンが良かったのかを後で書き足すということを繰り返すと、
自分が試合前にどの程度食べられるのか
何を食べた時に調子が良い、あるいはわるいのか
こういった点が見えてくるのでより自分について知る機会にもなります。
最後は少しバナナから話が逸れてしまいましたが、運動前の食事については以上、という形で締めたいと思います。