厨房が忙しすぎる事で起こるミスや事故
僕は現在福祉施設の厨房で仕事をしています。
実は厨房に入るのは10年ぶりくらいだったりしましたが、2カ月ほどのリハビリ期間でようやく昔のカン的なものを思い出し、スムーズに仕事が進むようになってきました。
厨房に久しぶりに戻ってきて感じたのは、厨房は昔よりも忙しくなっているということでした。
食べる人に合わせた対応が昔よりも求められている事、コロナの影響で食事をするタイミングや場所などに変化がでていること。
他にも多くの時代の変化の影響を受けて厨房に求められる仕事は多くなり、以前よりも忙しかったり、余裕がなくなっているというのが現在の感想です。
現在は作業の効率化を行い、仕事をどうすればシンプルにできるか、厨房の負荷を減らす事が出来るのかに苦心していますが、僕が厨房の仕事に余裕を持たせたいのには理由があります。
理由① 余裕がないとクオリティが下がる
これは僕が未熟であるが故の甘えかもしれませんが、時間に追われていると、美味しさの追求に妥協が生まれがちです。
例えば、僕の場合は施設給食なので「給食ならこのくらいのクオリティでも全然良いんじゃないか」と妥協が頭をよぎります。
時間に余裕があれば、「もう少し良くすることができないか?」という探求をする余裕があるので、できあがりのクオリティに差がついてしまいがちです。
理由② 衛生状況が悪くなる
時間に追われ過ぎると、どうしても衛生状況が悪くなりがちです。
本来はAとBの作業の合間に手洗いや消毒が必要という場合にも
「時間に間に合わない!」となれば、それを省略してしまう人も出てきます。
時間のなさを言い訳に加熱が不十分になってしまう可能性もあります。
忙しさと安全は対極に位置するものだと思って間違いないです。
火傷などの怪我をしやすくもなりますし、調理上の安全の欠如は食中毒につながります。
こういったケースについてもしっかりと余裕のある状態にすることで防ぐことができますし、相互監視ではありませんが、お互いにチェックする余裕も生まれるので、事故は起こりにくくなります。
まとめ
最近の厨房はこんなに忙しいんだな・・
という実際と、そこで起こりえるリスクについて今回は書いていきました。
実際、忙しくなっても僕らのお給料に反映されてませんし、忙しすぎる実情は改善の余地しかないと思っています。
余計な仕事を整理し、効率的に組み立てるというのは常に行う必要があるので、たまに立ち止まって、現状を少しでも良くすることはできないかなど、話し合うことができると良いと思います。